沖縄のジャズ、ここにあり レジェンドら集結しCD

2022年7月5日 07時44分

トロンボーンを構える真栄里英樹=東京都千代田区で

 今年九十二歳のサックス奏者アラン・カヒーぺをはじめ、沖縄ジャズ界のスターが集結し、アルバム「ウチナー・ジャズ・ゴーズ・オン」(リスペクトレコード、三千三百円)=写真(下)=をリリースした。プロデューサーを務めたトロンボーン奏者で、ビッグバンドを率いる真栄里英樹(まえざとえいき)(49)は言う。「沖縄のジャズがすべてここに入っています」
 カヒーペや上原昌栄(ドラム)、テリー重田(サックス)らレジェンドから二十代の若手までが「ウチナー・ジャズ・オール・スターズ」として集い、本土復帰五十年の節目に制作した本作。「酒とバラの日々」などスタンダード曲や書き下ろしのアルバムタイトル曲、沖縄民謡、慰霊の日に欠かせない「月桃(げっとう)」など十五曲を収録、レとラの音がない琉球音階を取り入れるなどした独特の一枚だ。
 戦後の米国統治に始まる沖縄のジャズ。基地内クラブの増加でビッグバンドが十五を数えた時期も。収入は公務員の数倍の花形職業だった。本土復帰でクラブ景気は去ったが、ジャズが廃れることはなく、今も人気バンドは六百席がすぐに完売するという。
 真栄里によると、ウチナー・ジャズは、温かく、プレーヤーの個性が強い音色が特徴。「もはや一つの音楽ジャンルだと思っています」と力を込める。 (鈴木学)

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