麻倉未稀 デビュー40周年 記念アルバム 80〜90年代ドラマ曲で寄り添う がん克服の力強い歌声、孤独な人へ

2022年7月5日 07時46分
 青春ドラマ「スクール☆ウォーズ」(一九八四〜八五年)の主題歌「ヒーロー」をはじめ、八〇年代のテレビドラマ主題歌などで知られる麻倉未稀(61)。デビュー四十周年記念として、八〇〜九〇年代のドラマ・映画の主題歌や挿入歌を歌ったアルバム「人生はドラマ これからも続く私のヒーロー物語」(キングレコード)を二十七日にリリースする。がんを乗り越え、パワフルな歌声は今も健在だ。 (上田融)
 「新型コロナやウクライナでの戦争で、皆さん心が疲れている。ドラマを思い出して懐かしみ、ちょっと泣いて、楽しんでもらえたら」。今、この作品を発表する意味をそう話す。
 全十四曲のうち、自身が歌った「ヒーロー」、「ホワット・ア・フィーリング」(ドラマ「スチュワーデス物語」=八三〜八四年)、「RUNAWAY」(ドラマ「乳姉妹(ちきょうだい)」=八五年)の三曲は当時の音源を使用。「ヒーロー」は録音し直したバージョンも収め、当時より迫力が増した印象だ。
 石井明美の「CHA−CHA−CHA」(ドラマ「男女7人夏物語」=八六年)など、他の歌手の曲のカバーも。竹内まりやの「駅」(映画「グッバイ・ママ」=九一年)は「竹内さんのイメージを外すのが大変だった」と明かす。
 二〇一七年四月、テレビ番組での健康診断で乳がんが発覚、六月に手術した。命と深く向き合うようになった。「(人生の終わりから)逆算してどうやって生きていくかを考えた。今は、自由に生きよう、が私のテーマ」と笑顔で話す。
 術後三週間でライブに復帰。傷口が痛むため、力まずに歌う方法を覚えた。手術前より声が出やすくなったという。「偶然見つけたキャンサーギフト(がんになって得たもの)です」。居住する神奈川県藤沢市で乳がんの正しい知識を広めるピンクリボン活動を行い、がん患者の居場所づくりにも尽力している。
 アルバムには新曲「The breath of life」も収録した。作詞は松井五郎。ボサノバ風の曲は、付き合いが長く、復帰ライブの手助けもしてもらった庄野真代の作曲だ。庄野もがんを患うため「気持ちに張りが出てくれれば、とお願いした」という。
 ♪さみしいときはひとりで泣かないで。新曲の一節をかみしめながら言う。「コロナ禍で孤独になり命を絶った人もいる。悲しい。でも一人じゃないよ、みんないるからね、という思いを投げかけたかった。人生ってドラマ。これからも続くんだから」
 アルバム発売と前後し、デビュー四十周年記念ライブを東京、大阪、横浜で開催する予定だ。

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