参院選、政見放送で何を訴えた?東京選挙区⑦安藤裕氏、青山雅幸氏、猪野恵司氏、中川智晴氏

2022年7月5日 16時28分
 10日投開票の参院選の政見放送で、東京選挙区の候補者たちは何を訴えるのか。5日午後にNHK総合テレビで放送された安藤裕氏、青山雅幸氏、猪野恵司氏、中川智晴氏の政見を、候補者ごとにまとめた。無所属新人の油井史正氏は政見放送の申し込みをしなかったため、経歴のみ紹介された。7日午前5時20分から再放送される。(放送順)

◆安藤裕氏 諸派 新人

安藤裕氏

 諸派「新党くにもり」の新人で元内閣府政務官の安藤裕氏(57)は「政府の赤字はみんなの黒字」を合言葉に積極財政で生活を底上げすると語った。
 自民党の衆院議員を3期9年務めた。GDPが20年横ばいを続けるなど日本経済の停滞は、政府が財政赤字の縮小を目指したことが根本原因だと断言。「実は財政赤字の拡大こそが国民を豊かにし、経済を成長させる原動力になる」と強調した。
 政策として、最低月額20万円の年金支給を掲げた。政府の持つ通貨発行権を使えば「国民から1円の税金を集めなくても、政府が予算をつけるだけで明日からでも実現可能だ」と主張した。
 政府が率先して貧困層を生み出しているとも語り、介護職、保育士など「政府が単価を決めている職種」ならば「政府が予算をつけるだけで明日からでも給料を倍にできる」と説明した。少子化問題をめぐっては「根本原因は貧困問題」とした上で「若い世代を正規雇用にして、まともな賃金を払い、先の見通しが立てられるようにする」と訴えて支持を求めた。消費税ゼロやインボイス制度の廃止も掲げた。
 

◆青山雅幸氏 諸派 新人

青山雅幸氏

 諸派「自由共和党」新人で元衆院議員の青山雅幸氏(60)は黒いスーツに赤いネクタイ姿で、新型コロナウイルスワクチンのリスクを訴えた。
 「3つのことを強く訴えたい」と切り出し、新型コロナ感染で若年層の致死率が低いことや、ワクチンで心筋炎などの後遺症が起きうることなどを挙げて「接種を思いとどまってほしい」と語りかけた。「この実態を一切報道しないマスコミに見切りをつけ、政見放送で皆さんに知っていただくために、新党まで立ち上げて立候補している」とも付け加えた。
 2つ目は、屋外ではウイルスが飛び散るので「マスクは無効だ」と主張し、外出時はマスクを外すよう呼び掛けた。
 3つめはコロナ禍で日本が「同調主義の極めて強い」ことが分かったとし、憲法への緊急事態条項の追加には反対を表明。憲法9条があるからこそ自衛隊が守られているとも語り、「変えられればアメリカの言いなりの自衛隊は、日本の防衛とは関係ない外国で命のやりとりをしなければならなくなる」と説明した。「どこの政党も言わないことを今日は言わせていただきました」と締めくくった。

◆猪野恵司氏  N党 新人

猪野恵司氏

 NHK党新人でバレエ教室経営猪野恵司氏(38)は、さまざまなコスチュームでダンスを披露する映像を織り交ぜながら、厳しい経済状況におかれたプロのバレエダンサーら芸術家への支援の必要性を訴えた。
 冒頭、政治団体「バレエ大好き党」として2回目の国政選挙挑戦だと自己紹介し、「公約はプロの芸術家への生活補助制度を作ること」だと話した。
 続いて「バレエ業界あるある」と題した寸劇でプロダンサーの経済状況を伝えた。6回のリハーサルも含めた出演料が5000円と少額だったり、師匠の依頼で出演したら逆に5万円を請求されたりした事例を一人二役で演じた。日本では「収入を得られる機会が少なく、バレエ団の維持費をダンサーが負担し、必要経費もバレエ団が出すことはほとんどありません」という実態だという。
 こうして芸術家は生活のため海外に流出するため、国内の芸術レベルが上がらないと主張し「もっと投資してきた国ならば、オリンピックのセレモニーだってもっと良くなったはず」だと訴えた。「日本の誰もがプロの芸術家を目指せる社会をつくりたい」と意欲を語り、支持を求めた。

◆中川智晴氏 無所属 新人

中川智晴氏

 無所属新人で1級建築士の中川智晴氏(64)は、紺色のボタンダウンシャツにループタイ姿で、手元に視線を落としながら淡々と訴えを展開した。
 昨年の衆院選岡山4区で「人の幸せをAI(人工知能)を使って研究する文部科学研究所」の構想を訴えて立候補したり、岸田文雄首相の事務所に私見を伝えたりしたと説明し、首相の掲げる「デジタル田園都市国家構想」は「私の構想の一環」だと主張した。
 訴えたい具体的な施策として「将来はロボットと人間のハイブリッド」や「国民に元気になってもらいたい思い」などと言及。「一番頑張ってもらいたいのは中間層、一般の国民です」や「岸田総理と思いは同じです。ウクライナ情勢、早く解決してくれればと思っています。みんなの力で、国を応援して、アイデアをどんどん国に送って、よりよい未来をつくっていこうではありませんか」とも話した。
 その後は、原稿から視線を外して正面に向け、あごに手をやって何かを考えながら語りかけた。締めくくりに「岡山から来ましたが、どうか1票入れてください。よろしくお願いします」と頭を下げた。

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