高輪ゲートウェイ駅 吹き抜けの駅舎 支える東北のスギ

2019年11月17日 02時00分

運転が再開し、高輪ゲートウェイ駅を通過する山手線の車両(左)=16日午後、東京都港区で、本社ヘリ「おおづる」から

 JR東日本は16日、来年春に山手線30番目の駅として開業する高輪ゲートウェイ駅の建設工事現場を報道関係者に公開した。駅舎のデザインは新国立競技場も手掛けた建築家隈(くま)研吾氏が担当し、折り紙の形から発想。駅構内には、人工知能(AI)ロボットによる案内など最新鋭の設備が登場する見込みだ。 
 JR東によると、新駅の工事は約九割まで進んだ。「高輪ゲートウェイ」の駅名表示やホームドアも取り付けられた。駅舎は吹き抜けになっており、ホームから白い屋根を見上げる構造。二階部分のコンコースはガラス張りで光が差し込む。天井やはりには、東日本大震災被災地の復興支援の一環で岩手、宮城、福島各県産のスギが使われる。
 公開された新駅で、JR東の担当者は「新たな日本の玄関口として世界中の人に来てもらいたい。地域が誇る駅にもしたい」と話した。
 新駅の建設工事は二〇一七年二月に開始。用地は、品川-田町間の車両基地があった場所を利用した。来年春は、東京五輪・パラリンピック開催に合わせた暫定開業。同社は駅の一帯で再開発事業を進め、新たな東京の玄関口とすることを目指しており、二四年には高層ビル四棟を含む「国際ビジネス交流拠点」として本格開業する予定だ。
 駅舎は二階デッキをイベントスペースとして活用し、五輪期間中はパブリックビューイングを開催予定。将来は周辺のビルや品川駅とつながる計画だ。東京駅丸の内駅舎やJR京都駅、六本木ヒルズの照明にも携わった面出(めんで)薫氏が「暖かな光の駅舎」になることを意識して照明をデザインする。

◆山手線 工事運休混乱なし

 JR山手線の品川-田町間に来春開業する高輪ゲートウェイ駅新設に伴う線路切り替え工事のため、十六日始発から一部区間で運休した山手線は、同日午後四時ごろに運転を再開した。JR東日本は「大きな混乱や目立った混雑はなかった」としている。一九八七年のJR東の発足後、工事に伴う山手線の運休は初めてで、約五十六万人に影響したとみられる。
 山手線は大崎-東京-上野の区間が内回り、外回りとも始発から運休し、午後六時ごろには全線が平常運転に戻った。線路の切り替え後は、電車が建設中の高輪ゲートウェイ駅を通り抜けるようになった。
 京浜東北線も十六日、品川-田町間の上下線で終日運休した。同線の工事は十七日未明までの予定。
 今回の工事では、品川駅付近の山手線内回り、外回り、京浜東北線の大宮方面行きの線路計三本を百メートルほど東側に移し、高輪ゲートウェイ駅を通るようにする。京浜東北線の大船方面の線路は既に昨年六月に移設を終えている。 (松尾博史、梅野光春)

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