奥多摩町出身の声楽家・岡部武彦さんにオーストリアの勲章 「若い人に、本場の音楽に触れてほしい」

2022年7月6日 07時09分

オーストリアの勲章を受章した岡部武彦さん=本人提供

 東京都奥多摩町出身の声楽家で山梨県立大客員教授の岡部武彦さん(56)=昭島市=が、音楽活動や国際交流の功績を評価され、オーストリアの勲章「有功栄誉金賞」を受章した。「音楽を通じ、若い人に国際的な視野を持つきっかけづくりをしてきた。とても光栄」と話している。(宮本隆康)
 岡部さんは一九九四年、二十八歳の時にウィーン国立音大の声楽科に留学。修了後はスペインのバルセロナに移り、欧州の両国で約十五年間にわたり音楽活動をしていた。「耳が良いから声楽の指導に向いている」と勧められたのを機に、オペラ歌手などの育成にも取り組んできた。
 二〇〇八年に日本に拠点を移したが、ウィーン国際文化協会の第一副会長に就任。ウィーンの音楽家を招いたり、日本の子どもの合唱団を派遣したりと国際交流や音楽教育に力を入れ、国内の多くのイベントで音楽監督を務めている。
 多摩地域でも、福生市などの小中学生をウィーン少年合唱団と共演させたり、奥多摩町の中学生らの合唱団をウィーンの合唱祭に参加させたりしてきた。
 「若い人に、本場の音楽に触れてほしい」との思いで音楽交流に取り組んでいるという。「音楽で日本と海外の評価基準は違う。日本で評価されなくても海外で高評価の人はたくさんいる。井の中のかわずになってしまうのは、もったいない」と指摘する。「長く続けてきたことが評価されたのでは」と受章を喜ぶとともに「さらに精進して活動し、音楽交流の経験を若い人に生かしてもらいたい」と願っている。

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