大人の塗り絵「昭和歌謡編」 画家の毛利フジオさん出版

2022年7月6日 07時19分

「昭和の時代は印象に残る曲が多かった」と話す毛利さん

 「昭和30年代の風景」をテーマにしたイラストをライフワークとする画家の毛利フジオさん(66)=中野区=が「大人の塗り絵 なつかしの昭和歌謡編」を出版した。「歌の力でよみがえる思い出に『自分の色』をつけて楽しんでほしい」と呼びかける。(浅田晃弘)
 島根県雲南市出身。二十歳で上京し、デザイン学校で技術を磨いた後、教科書や図鑑などに載せる動植物の細密画を手がけるようになる。ある日、本物そっくりの絵を描くだけでは飽き足らなくなった。「もっと個性を出したい」と思ったとき、浮かんだのが子どものころ好きだった乗り物。昭和の暮らしの風景とともに鉄道や自動車を描いたら評判になった。
 二〇〇三年、初めての画集「ビー玉の街」を出版。ブリキのおもちゃコレクターの北原照久さんが作品を紹介してくれたこともあり「昭和三十年代アートの第一人者」と呼ばれるようになった。
 色鮮やかな原画に、色が塗りやすいように画用紙に描いた線画をつけた「大人の塗り絵」シリーズは一一年に初めて出版。「昭和歌謡編」は六冊目となる。
 収録したのは十一点。「あずさ2号」「有楽町で逢(あ)いましょう」「大阪ラプソディー」などの絵は、いずれも歌の世界観に自らの体験を交えて作品にした。「北国の春」は、田園の中をオート三輪や一両編成の鉄道が走る。「子どものころの学校の帰り道の情景」だと言う。河出書房新社刊。千八十九円。

塗り絵の原画。手前は「北国の春」


関連キーワード


おすすめ情報

東京の新着

記事一覧