海苔漁通じ海を体験 木更津の漁師、オーナー制度開始 9日説明会 新たな収入源に

2022年7月6日 07時35分

漁の支柱を立てる石川さん=木更津市で(本人提供)

 遠浅の海に足を浸し、海苔(のり)漁を見学しませんか−。千葉県木更津市金田の海で約三十年漁に出ている海苔漁師石川金衛(かなえ)さん(57)が、インターネットに「Norinet Club(ノリネットクラブ)」を開設。海苔漁を通じて季節により変化する海を有料で体験してもらう海苔オーナー制度を始める。「収穫・収入減に悩む海苔漁師」と「地域や漁業に興味のある若者・家族」をマッチングし、海苔漁師の新たな収入源確保につなげる試みだ。
 オーナーは、海苔網を海に張り出したり、海苔を刈り取ったりする作業を見学でき、海苔の種の植え付け、刈り取った海苔を洗って紙のようにすいて乾燥させる作業も体験できる。
 年会費一人六万円の「プレミアム」から同二千五百円の「エコノミー」まで四プランを用意。プレミアムでは船で海苔漁を見学するための乗船料(一日五千円)が無料で、海苔網一枚のオーナーとして年間千枚(十枚入り百袋)の焼きのりが手に入る特典がある。
 六月二十九日、市内で記者会見した石川さんは「漁師はどんどん減っている。一番の原因は後継者がいないこと。次へつないでいくのは私たちの使命だ」と、収入を増やす取り組みに望みをかける。
 ノリネットクラブのサイトでは漁師の「海への思い」や海苔漁の実態を伝える。サイト作りを手伝った木更津市産業・創業支援センター「らづ−Biz」の瀬沼健太郎さん(44)は「東京にはモノを購入したいだけでなく、『体験』をしたいニーズがある。海に関わりたいと考える一般の方と、危機にひんしている漁師をつなぐ媒体になる。体験をメインにした企画は全国でも珍しい」とPRした。
 オーナー希望者への説明会を七月九日午後一時から、同市金田東六の金田地域交流センターきさてらすで開く。問い合わせは石川さん=電090(3545)1161=か、「Norinet Club」のサイトへ。(山本哲正)

関連キーワード


おすすめ情報

千葉の新着

記事一覧