主権者教育で模擬投票 候補者学び 意見交換 埼玉県立いずみ高校 <高校生が見る政治・選挙>

2022年7月6日 07時48分

模擬投票に向け、スマートフォンで候補者の経歴や演説を見る生徒たち=さいたま市の県立いずみ高校で

 終盤戦を迎えた参院選。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて5度目の国政選挙となるが、若者の投票率は低迷が続いている。一方で「Z世代」と呼ばれる現在20歳前後の若者は、社会問題に関心が高いとも言われる。その世代に当たる高校生たちは政治や選挙をどう見ているのか。話を聞いた。
 一日、埼玉県さいたま市の県立いずみ高校。参院選の争点である消費税減税や改憲など十の質問に、三年生が賛否を「◎」や「×」で書き込んでいた。各党の回答も比較し、自分の考えに最も近い投票先を探る。近年定着してきた「ボートマッチ」と呼ばれる仕組みだ。
 同校は全校生徒七百二十人を対象に、参院選の模擬選挙を先月二十七日から始めた。投票は任意で、八日までの期間中は専用サイトからいつでも投じられる。一日の授業は投票に向け、各党や埼玉選挙区の候補者を知るための事前学習だ。
 生徒たちが注目した争点の一つが、身近な話題でもある高等教育の無償化。グループでの話し合いでは「自分が親になった時に助かる」と賛成意見もあれば、「借金が多い日本の財政的に大丈夫なのか」と疑問の声も上がった。
 こうした多様な見方も参考に、十八歳の生徒は参院選で「投票デビュー」する。その一人、鈴木崇正さんは「票を入れることがまずは大事と祖父に言われ、必ず投票に行く」。ボーイスカウト活動の経験から「お金より人助けに重きを置くような候補を選びたい」という。
 担当する華井裕隆教諭は「期末試験も重なり、模擬選挙の投票率は10%くらいでは」と厳しく予想するが、「関わりのあるテーマを入り口に、広い目で社会問題を考えられるようになってほしい」と期待した。(近藤統義)

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