参院選栃木 候補者6人の横顔(下)
2022年7月6日 08時12分
(届け出順)
◆大隈広郷(おおくま・ひろさと)さん(52)諸新
アイデア引き出す教育
「教育に力を入れる。子どもたちの未来を守る」。日光市を拠点に子どもたちの創造性や自ら考える力を養うための「アイデア教育」に取り組んできた。「平均的で点数中心の教育から、それぞれの特性を引き出す教育にする必要がある」と強調する。
沖縄県内の高校を卒業後、イスラエル、ギリシャに「聖書を学ぶため」に留学した。帰国してウェブデザイナーなどの仕事に就いた。東日本大震災をきっかけに、子どもの自由な発想やアイデアを引き出す教育を手掛ける事業を始めた。
政治は未経験だが「参政党」の存在を知り興味を抱いた。「党は子どもの教育を柱の一つに据えている。自分にも何かできるかもしれない」と決断した。
「人前でも動じない性格」と話す。「海外経験が外国人観光客の受け入れの対策にも生かせるはずだ」と力を込めた。
◆大久保裕美(おおくぼ・ゆみ)さん(45)維新
学生の貧困に取り組む
「学生の貧困問題に取り組むことが一番の目的」。大学での運動指導などの経験から学生の現状に触れ、その思いを強くした。「将来のある子どもたちがしっかり勉強できる環境を作りたい」と政治を志した。
子どものころから剣道やフィギュアスケート、エアロビクスなどのスポーツに励んだ。「アルバイトをしながら競技を続けるアスリートも多い。支援できる方法を考えたい」とも。
日光市で育った。健康・美容関連の会社を経営し、首都圏を中心に仕事をしてきた。地元に帰省すると東京との格差を感じた。「栃木県、日光市をもっと盛り上げたい。街づくりにも積極的に関わりたい」と力を込める。
性格は「負けず嫌いで頑固」。人と話すことが好きで「もっと有権者の声を聞きたい」。趣味は仕事で「好きなことを仕事にしてきた」と笑う。
◆高橋真佐子(たかはし・まさこ)さん(57)N新
国民の声 届いていない
NHK党の選挙をボランティアとして手伝い、党関係者から出馬を勧められた。党が主張するNHKのスクランブル放送の実現を中心に訴える。
約十年前に本格的にカウンセラーの仕事に就いた。老若男女を対象に、心の問題や人生相談を面談や電話で応じているという。不況や年金、介護問題に悩む多くの人の声を耳にし「国民の声が国に届いていない」と憤る。岸田政権については「仕事がなくなったり、減らされたりする人が多く、物価上昇に苦しんでいる人たちに冷たい」と声を詰まらせる。
「子どものころから弱い人を助けたいと考えていた。正義感は強いと思う」と自己分析する。
千葉県四街道市在住で、栃木県は「自然が好きで癒やされる。都心からも訪れやすく、守っていかなくてはならない」と話す。趣味はサウナに入ることという。
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