猛暑でも涼しい千葉・勝浦に熱視線 観測史上一度も猛暑日がない理由とは?

2022年7月6日 17時42分
 勝浦が涼しい—。6月下旬以降、全国的に記録的な猛暑に襲われる中、気象庁の観測データで最高気温が一度も30度を超えなかった千葉県勝浦市が注目を集めている。夏はこれからが本番。涼しさが同市の魅力の一つになりそうだ。

太平洋に面し、平地が少ない勝浦市(同市提供)

 6月26〜30日の5日間、勝浦市の最高気温は26度前後が続いた。28日のみ27.7度まで上がったが、この日を含めて最低気温は20度を切った。県内では船橋市、木更津市など6カ所で今夏の最高気温を記録した7月1日も、なぜか勝浦は27.7度にとどまった。
 銚子地方気象台によると、理由は複合的だ。平地ではコンクリートやアスファルトからの照り返しで猛暑になりやすいが、勝浦は平地が少なく緑が多い分、気温が上がりにくい。さらに最近の海水温は21〜22度と低め。涼しい海側からの風が入ることも影響している。
 もっとも、海風が流れ込むのは南隣の鴨川市もそう変わらない。ところが同市は連日30度を超える真夏日を記録し、6月27日には36.3度と猛暑日に。確かに平地はやや多めだが、同気象台の担当者は「観測地点が勝浦よりも(海から見て)奥にある。海岸沿いで測れば同じことになる」とみる。
 温暖化などで暑さが厳しくなるほど、夏の涼しさは長所となる。勝浦市の「移住・定住ポータルサイト」では「夏は涼しく、冬は暖かいという年間を通して過ごしやすい気候で、観測史上一度も猛暑日(35度以上)を記録したことがない街」とPRしている。
 市定住促進協議会の事務局となっている市観光商工課の担当者は「この暑さで、都内の知人からも『勝浦は涼しいんだって?』と声をかけられる。移住促進でも観光の面でも、勝浦の涼しさ、過ごしやすさを、さらに打ち出していきたい」と話している。(山本哲正)

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