夏の観光シーズンに欧州でコロナ再拡大…1日でフランス20万人、ドイツで14万人が感染

2022年7月6日 20時11分
 【パリ=谷悠己】欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大している。マスク着用義務などの規制策を緩和する国が相次ぐ中、感染力の強いオミクロン株の亜型「BA.4」や「BA.5」が流行。夏の観光シーズンの本格化を前に規制を再強化すべきか、各国政府は頭を悩ませている。

パリ近郊で買い物する人たち=3日(AP)

 フランスでは5日の新規感染者が4月以来の20万人を超過。ブロン保健相は国民議会(下院)での演説で「医療システムに影響を及ぼさないよう注視する必要がある」と述べた。この一方で、一部で必要性が指摘されていた国境などでのワクチン証明書の提示義務は再導入しない方針を示し、着用義務を解除しているマスクも「公共交通機関内や人混みでは着用を推奨する」と述べるにとどめた。
 隣国ドイツも5日の新規感染者は14万人超。仏紙レゼコーは「規制策を巡って連立政権内でも意見が分かれている」と指摘。ショルツ首相はワクチン4回目接種を推奨する年齢の70歳から60歳への引き下げを検討しているとされる。
 欧州内でBA.5の感染例がいち早く確認されたポルトガルでもマスク着用義務の再導入が検討されたが、医療機関への負担が高まっていないことから「推奨」にとどまっている。
 世界保健機関(WHO)欧州地域事務局のクルーゲ事務局長はAFP通信に「欧州の多くの国が社会的措置を解除しているため、ウイルスが感染拡大を続けるだろう」と警告した。

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