G20は協調できるのか…7日からバリ島で外相会合 議長国のインドネシアは橋渡しに奔走

2022年7月6日 20時14分
ロシアのプーチン大統領にG20への参加を要請したインドネシアのジョコ大統領(左)=6月30日、モスクワで(AP)

ロシアのプーチン大統領にG20への参加を要請したインドネシアのジョコ大統領(左)=6月30日、モスクワで(AP)

 【バンコク=岩崎健太朗】主要20カ国・地域(G20)の外相会合が7日、インドネシアのバリ島で開幕する。今年の議長国インドネシアのジョコ大統領は、ロシアのウクライナ侵攻による各国の溝を埋めようと奔走するが、日米欧と中ロの対立や、新興国の立場の違いをいっそう際立たせる場になる可能性もある。
 8日までの日程で、ロシアのラブロフ外相も参加。G20は欧米や中ロのほかインドやサウジアラビアなども加盟し、国内総生産(GDP)は世界の約8割を占める。世界的な食料やエネルギーの逼迫ひっぱく、価格高騰などが協議されるが、処方箋を示せる見込みは低い。
 最近の国際会議ではロシアへの抗議の退席や共同声明の見送りが相次ぎ、機能不全に陥っている。11月に同じバリ島で予定されるG20首脳会議(サミット)に向けても、米国などは早々にプーチン大統領の出席に拒否反応を示した。中国が「誰にも分裂させる権利はない」と批判するなど、会議の開催自体が火種と化している。
 G20議長国として板挟みのジョコ氏は6月下旬にウクライナとロシアを訪れ、両首脳にサミット参加を要請。モスクワではゼレンスキー大統領のメッセージをプーチン氏に伝え、記者発表で「両首脳の接触を仲介する用意がある」と、橋渡し役としての意欲を示した。東南アジア各国は植民地時代や冷戦期を通じて大国に翻弄ほんろうされてきた歴史があり、ジョコ氏には一連の会議を成功させ存在感を示すとともに、影響の深刻化を食い止めたい思いが強い。

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