東京でコロナ8000人超、首都圏で急拡大の理由は? 専門家「感染者増えれば重症者増える」

2022年7月6日 22時11分
 東京都は6日、新型コロナウイルスの感染者が新たに8341人確認されたと発表した。8000人台は4月14日以来となる。前週の同じ曜日を上回るのは19日連続。この2日間は前週比で2倍超と感染が急拡大している。(加藤健太、原田遼)
 新規感染者のうち最多は20代の1912人で、30代の1540人が続く。入院患者は1288人で、病床使用率は1週間前より8.5ポイント高い25.4%に上昇した。
 小池百合子都知事は「広がりの速さ」を警戒する。報道陣の取材に対し、「2回目のワクチンを打った人の免疫が減退していることが課題だ」と話し、若者らに3回目の接種をするように呼びかけた。
 全国的に感染再拡大が始まっており、首都圏では東京と神奈川、埼玉、千葉の1都3県の新規感染者の合計は1万5081人。1万5000人を上回るのは4月16日以来。
 感染再拡大の要因として、厚生労働省に助言する専門家組織は①オミクロン株の亜型「BA.5」への置き換わり②ワクチン接種から一定期間が過ぎたことによる免疫効果の減衰③人出の増加④冷房使用による換気の不徹底—を挙げる。
 BA.5は現在主流のBA.2よりも感染力が強く、欧州疾病予防管理センターによると、感染者が12〜13%増えやすい。国立感染症研究所の試算では、今月後半に全体の半分を占めるようになる。人の免疫から逃れる性質が強まり、ワクチンの効果が弱まる可能性も指摘される。重症化しやすくなったかどうかは、世界保健機関(WHO)によると、確認されていない。
 専門家組織メンバーの岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は「重症度が低いとしても、感染者が増えれば重症者数も増える。ワクチンの追加接種に加え、夏休みを取る時期や旅行先の分散、少人数で会食するなど、注意してほしい」と話す。

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