村上春樹さん寄贈のレコード・CD展示 早大国際文学館「ジャズと文学」展

2022年7月7日 07時15分

文学作品とそれにちなんだレコード盤を同時に鑑賞できる展示=新宿区で

 作家の村上春樹さんが母校の早稲田大(東京都新宿区)に寄贈したレコードやCDを収蔵する早稲田大国際文学館(村上春樹ライブラリー)で、「音/言葉を刻む、 ジャズと文学」展が開かれている。村上さんの小説やエッセーはジャズやクラシック、ロック、ポップスなどさまざまな音楽に彩られている。本展では村上さんをはじめ、日本の文学とジャズのかかわりを示す。村上さんが経営したジャズ喫茶の資料も展示。昨年十月オープンした同文学館で初の収蔵品展だ。(竹島勇)
 寄贈したのはジャズを中心にレコードやCD計約五百枚。このうちデビュー小説「風の歌を聴け」(一九七九年)に出てくるジャズトランペット奏者マイルス・デイビスの「ギャル・イン・キャリコ」を収録したLP「ザ・ミュージングス・オブ・マイルス」など数十枚を展示している。
 森下奈七学芸員は「ジャズの本を音楽へつなげる工夫をした」と説明する。
 例えばジャズピアニスト穐吉敏子さんの「ジャズと生きる」(岩波新書)のそばに村上コレクションから穐吉さんのLP「ザ・メニイ サイズ オブ トシコ」、同書に出てくるジャズトロンボーン奏者J・J・ジョンソンさんのLP「J・イズ・フォー・ジャズ」を配した。展示本は手にとれ、楽曲の一部は配信でスマートフォンなどで聴くことができる。レコードをかけることもある。
 村上さんは早大生だった七四年、国分寺市にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を開いた(後に渋谷区千駄ケ谷に移転)。店内が描かれた絵、猫がデザインされたコースター、マッチなどで雰囲気が感じられる。
 八月二十八日まで。入館無料だが、原則事前予約制。詳細は同文学館ホームページで。

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