hideが残したもの守り抜く 「TELL ME~」で映画初主演 今井翼

2022年7月7日 07時42分

今後演じたい役柄は「泥くさかったり、本当にぼろぼろな人間だったり。何においても満たされない人間でしょうか」などと語った

 一九九八年に三十三歳の若さで急逝し、そのカリスマ性から今も多くのファンに愛されるX JAPANのギタリストだったhide。彼が残した音楽を世に送り出そうとした人々の物語が映画化された。八日公開の「TELL ME 〜hideと見た景色〜」(塚本連平監督)。死去当時マネジャーだった実弟の松本裕士(ひろし)役で主演した今井翼(40)は「最終的に自分もhideさんを近くに感じた」と振り返る。 (藤原哲也)
 映画は、松本の著書「兄弟 追憶のhide」が原作。今井は、兄との突然の別れに動揺しながらも、仲間をまとめてアルバム制作と全国ツアーをやり遂げる役どころだ。
 「裕士さんに焦点を当てた作品だけに、きちんと意志を持って演じなければと思った」と今井。劇中は兄の死を受け止められず、仲間との衝突などで苦悩し葛藤する場面が続くが、「一つ一つのたたずまいや奮闘を意識しながら、自分なりに丁寧に演じさせてもらった」と力を込める。
 自身も少年時代からX JAPANの音楽に魅了され、中でもhideには「唯一無二のスタイルで、ものすごくカリスマ性を感じていた」。亡くなった九八年は芸能界入りしており、「突然の旅立ちはショックだったし、社会現象にもなっていた。今回改めてファンにとってhideさんは生きがいだったんだなと強く感じた」。
 演じる時は余計なことを狙わず、常にその人らしい芝居を心掛けている。今回は思い入れが強かっただけに「悩む時間が多かった」そうだが、hideを近くに感じたことで率直に思うこともあった。
 「ファンと作り手は、環境の違いはあれど思いは一つ。hideさんが残した大切なものを守り抜くことが、作品の共通した思いになってくれたら」
 ジャニーズ事務所を退所して四年。新しい環境で演じることを追求してきて、本作が映画初主演となった。今後演じたい役柄などを尋ねると、こんな答えが返ってきた。
 「今井翼ではなく、その役を通して皆さんに面白がってもらいたい思いがある。人それぞれイメージがあると思うが、いい意味で常に塗り替えていきたい」。目指す姿は明確に描かれている。
 東京・新宿バルト9などで上映予定。

映画「TELL ME ~hideと見た景色~」から。今井翼(中央)


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