悲願の全国 平戸イーグルス 3度目の挑戦でつかんだ栄冠 全日本学童神奈川県予選

2022年7月7日 07時52分
◆高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント神奈川県予選
▽神奈川県野球連盟主催▽ペン=竹下陽二▽カメラ=鈴木秀樹
 全国大会への切符を懸けた大会は6月12日、川崎市の等々力球場で準決勝と決勝が行われ、決勝では平戸イーグルス(横浜)が旭フェニックス(相模原)に快勝し、初優勝を果たした。大和クラブジュニア(大和)と厚木ニューウェーブ(厚木)が3位だった。平戸は8月に東京・神宮球場などで行われる全国大会に出場する。

◆失点直後の逆襲

 3点を先制された直後の2回裏。平戸イーグルスの逆襲が始まった。
 連打と四球で無死満塁の好機で押し出し四球。続く8番・羽太勇生が、左中間に同点の適時二塁打。「3点を先制されたけど、全然、余裕でした。とにかく、追いつくぞという気持ちでバットを振りました」と羽太。満塁とし、1番・太田良穂が「流れを切りたくなかった。絶対に打ってやろうと思った」と左前に勝ち越し打。さらに、2点を追加し、この回、一気の6点。3回にも5点を入れて、主導権を握った。

2回裏塁、左中間に同点2点適時二塁打を放つ羽太勇生

3回裏、2点適時二塁打を放ちガッツポーズする高田主将

 決勝のマウンドを託されたのは、女子のエース・車怜美。抜群の制球力。サイドハンドからくり出される球は低めにコントロールされ、安定していた。2回こそ、4連打を浴びて、3点を失うが、その後も落ち着いたマウンドさばき。4回の守備から雨がぱらつき、雷鳴がとどろいたため、約35分間の中断。再開後もペースを乱すことなく、最後まで投げ切った。
 「決勝のマウンドを任されて、うれしかった。とても、緊張したけど、四球を出せば大量失点になるので、四球を出さないように心がけた」ともの静かなエースは言葉少なに喜びをかみしめた。

決勝で先発完投した車怜美

 苦節20年目で手にした全国切符。「県大会は、今回が3度目。10年前にベスト8、9年前にベスト4。そして、今回。近いようで遠い縁のない舞台と思っていたけど。選手たちは、神奈川の代表になれたことを誇りに思って、力の限り、めいっぱい戦ってほしい」と中村大伸監督。高田泰成主将も「優勝できると信じてやってきた。全国でもテッペンを獲りたい!」とキッパリ。試合後、荒れ模様も空もピーカン。平戸イーグルスの前途を祝福するように、初夏を思わせる日差しが降り注いでいた。

優勝を決め、ベンチ前で帽子を放り上げる平戸イーグルスナイン

◆準V 旭フェニックス 初の決勝進出も

 旭フェニックスの全国大会出場の夢は、あと一歩でついえた。準決勝の厚木ニューウェーブ戦では、途中、7点のリードを奪いながら、同点とされ、そこから、底力を発揮。最後は、13対9と大乱戦を制し、初の決勝進出を果たした。しかし、快進撃は、そこまでだった。
 「悔しいけど、一生懸命やった結果。ここまで、来られて、上出来です」と朽木信一監督。今後のことに話が及ぶと、顔を曇らせた。実は、チーム存続の危機にある。6年生は11人いるが、5年生は0。4年生が4人、2年生が1人と部員が足りないのだ。
 朽木監督は「また、ここに来たい。不死鳥(フェニックス)のようによみがえる? そうしたいですね!」とチーム存続に意欲を見せていた。
 ▽決 勝
旭フェニックス
03000|3
0650x|11
平戸イーグルス
 (5回コールド)
(旭)小野朔太郎、篠塚力、前田孝明−小林勇飛
(平)車怜美−高田泰成
 ▽準決勝

3位の厚木ニューウェーブ

大和クラブジュニア


平戸イーグルス(横浜)13−3大和クラブジュニア(大和)
 ※3回コールド
旭フェニックス(相模原)13−9厚木ニューウェーブ(厚木)
 ※5回時間切れ
(東京中日スポーツ)
  

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