「納豆まぜまぜ」で世界選手権も 水戸市が7月10日を「納豆の日」に 悲願の首位奪還目指す

2022年7月7日 12時00分
 水戸市議会で、7月10日を「納豆の日」と定める条例が成立した。日付はもちろん「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせだ。「水戸納豆」のイメージこそ強いものの、近年は市民の食卓からやや遠ざかっている納豆の存在感を高めようと、全市議の思いが結実。初の「納豆の日」に合わせて早速、東京都内でPRイベントも開かれる。水戸納豆ブームの到来はあるか―?(保坂千裕)

◆福島、山形に次いで3位 パスタ、チヂミなどアイデアも…

「水戸納豆」4社の製品。消費拡大はなるか

 この「納豆の消費拡大に関する条例」は、超党派の11人による議員提案。6月21日の市議会本会議で全会一致で可決された。納豆の日を定めるほか、納豆の消費を促すため、市が情報発信などで後押しすることを盛り込んだ。
 提案者の1人、森正慶さんは「納豆は歴史ある水戸の特産物。夏に消費が下がる傾向はあるが、7月10日を起点に盛り上げていきたい」と意気込む。
 こうした動きの背景には、市の1世帯当たりの年間納豆購入額が2017年以降、県庁所在地・政令指定都市別の順位で1位の座を東北地方の都市に明け渡していることがある。直近の21年は福島市と山形市に次ぐ3位だった。
 納豆をそのまま食すのが主流の水戸と異なり、消費の多い東北ではみそ汁の具にするなど調理して食べる文化がある。水戸商工会議所はその点に着目し、市内の納豆製造業者と協力して納豆レシピコンテストを実施。パスタ、チヂミ、キッシュ、茶漬けなど斬新なアイデアが寄せられたものの、首位奪還の決定打にはなっていなかった。

◆特徴は「小粒でしっかりした味わい」 東京でもイベント

 納豆業者も条例ができたことを歓迎。茨城県納豆商工業協同組合水戸支部長で「だるま食品」(同市)社長の高野友晴さんは「納豆をPRする機会が増える」と喜ぶ。支部加盟の4社は土産用の「高級な」納豆を多く手がけていることから、「贈答品にも納豆を選んでもらえるようになれば」とも期待する。

できたての納豆を容器に詰めるスタッフ=水戸市で

 水戸商工会議所は10日、市内の大型ショッピングモールで納豆を盛り上げる催しを企画している。目玉の1つは「納豆まぜまぜ世界選手権」。小学生が保護者と1組になり、1分間に何回、納豆をかき混ぜられるかを競う―というものだ。22日発売の絵本「なっとうくんのぼうけん」の一足早い読み聞かせも予定する。
 東京都内でも9、10両日、JR有楽町駅近くに構える県のアンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」(中央区銀座1)で、だるま食品など4社が製造した水戸納豆の販売やPRイベントを行う。両日とも午前10時半から。
 水戸商工会議所産業振興課の古山哲央さんは「水戸の納豆は小粒でしっかりとした味わいが特徴。イベントを通じてぜひ食べてみてほしい」と呼びかける。

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