47都道府県の選挙ポスターをWeb化へ! 平塚のユスケンラボさんがSNSで呼びかけ 社会の無関心さに危機感

2022年7月7日 12時00分

参院選のポスター掲示板を前で話すユスケンラボさん=神奈川県平塚市で(一部画像処理)

 参院選の投開票日が10日に迫る中、街中で目につくのが選挙ポスターだ。掲示板にずらりと並ぶポスターを写真に収め、インターネットで紹介している人がいる。「ユスケンラボ」のハンドルネーム(ネット上の名前)で活動する神奈川県平塚市の男性会社員。選挙に関心を持ってもらおうと、交流サイト(SNS)で協力を呼びかけながら「全選挙区制覇」を目指している。(佐藤航)
 JR平塚駅からほど近い住宅地。ユスケンラボさんと一緒に、小さな公園の脇にひっそりとたたずむ参院選の選挙ポスター掲示板を訪ねた。神奈川選挙区では5議席を巡って過去最多の22人が立候補。政党要件を満たさない諸派の候補者らの個性豊かなポスターが目を引くが、一方で「歯抜け状態」が目立つ。「いくつか掲示板を回っても、なかなか見つからないポスターがある。簡単には集まらないですね」
 ユスケンラボさんのウェブサイトには、各地で撮影された選挙ポスターが選挙区ごとに整理されている。関東1都6県は自ら撮影して回り、他の地域は協力者から寄せられたものだ。6日夜現在、アップした掲示板は北海道から熊本までの28選挙区。一部の選挙区は各候補者の選挙公報も併せて掲載している。
 選挙ポスターの写真を集め始めたのは2015年の統一地方選。駅前で自らの名前を連呼する平塚市議選の立候補者に誰も目を向けない様子を見て、選挙のあり方や社会の無関心ぶりに危機感を覚えた。自分のような一般市民でも何かできることはないか。悩んだ末に注目したのがポスターだった。
 ポスターに盛り込まれるのは候補者の顔と名前、所属政党・団体、せいぜい短いキャッチフレーズ程度。情報量は少ないものの、「ぱっと見で個性が伝わるインパクトがある」。選挙や候補者を身近に感じてもらうにはうってつけと思い立ち、地元神奈川県を手始めに、対象を広げていった。
 今回の参院選では、全国で掲示板の設置などに47億6000万円、各候補者に補助するポスター作製費に4億7000万円もの予算が投じられる。「お金をかけている割には目立たない場所にも設置されている。工夫して使わないともったいない」。投開票前日の9日まで選挙区を増やし、投票の参考にしてもらうつもりだ。

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