ジョンソン首相が辞意表明 不祥事続き辞職高官50人超、退陣圧力強まる 対ロ外交に影響も

2022年7月7日 22時16分
辞意表明するジョンソン英首相(AP)

辞意表明するジョンソン英首相(AP)

 【ロンドン=加藤美喜】ジョンソン英首相は7日、記者会見し「新たな指導者を選ぶべきだという保守党の意志が明確になった」と述べ、辞意を表明した。新型コロナウイルス規制違反のパーティー開催問題や選挙の敗北、不祥事などが続き、主要閣僚らが相次ぎ辞任。与党内から退陣圧力が強まっていた。ロシアによるウクライナ侵攻への対応など、英国の外交に影響する可能性もある。

◆次期党首決まるまでは在職

 ジョンソン氏は会見で、欧州連合(EU)離脱や、新型コロナでの都市封鎖の早期解除といった実績を強調。「新党首が決まるまで首相の職は続ける」と表明し、選出の日程は来週発表するとした。ウクライナに対しては「英国は今後も支援を続ける」と語った。
 ジョンソン政権では、5日にスナク財務相とジャビド保健相が政権運営を批判して辞任。その後も閣僚級や政府高官の辞表提出が止まらず、7日朝までに50人以上に達した。新たに任命したばかりの閣僚も退陣要求するなど「ジョンソン降ろし」が続いていた。

◆コロナ規定違反パーティー発覚から支持率急落

 ジョンソン氏を巡っては、コロナ規制違反のパーティーを官邸で繰り返していた問題で批判が高まり、保守党が6月に党首の信任投票を実施。続投が決まったが不信任票は4割を超えた。その後1年間は新たな投票を行わないとする規則についても、改定する動きが党内で広まっていた。
 ジョンソン氏は記者出身で、下院議員やロンドン市長を経て2016年にメイ前政権で外相に就任。EU離脱を巡っては、強硬派の急先鋒として離脱を主導した。19年に保守党党首となり、同年12月の総選挙で歴史的大勝に導いた。
 コロナ対応では、いち早いワクチン導入や休業補償策などが評価されたが、規制違反のパーティー問題が昨年後半に発覚。支持率は急落し、自身も規制違反で警察から罰金を科された史上初の首相となった。

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