池袋の暴走事故後、高齢者の運転免許自主返納が急増、月6000人と倍に

2019年11月12日 11時36分
 池袋の暴走事故後、高齢者らが運転免許を自主返納する動きが広がっている。警視庁によると、東京都内で今年1~4月、返納者は月3000人台だったが、事故後の5月以降、月5000~6000人台に急増。5~10月の返納者は3万8436人に上り、昨年同期の1万9980人から2倍近くに増え、過去最多のペースになっている。
 同庁交通部の担当者によると、5月以降、高齢ドライバーの親を持つ人たちから「車をぶつけて帰ってくる。危ない」「どうやって免許を返納すればいいのか」と相談が多く寄せられるようになった。担当者は「池袋の事故が大きく影響している」と分析する。
 運転に不安がある人は、亡くなった2人を思い出してほしい―。そんな遺族のメッセージを伝え、自主返納を後押しする動きも。大分県警は、免許更新を半年後に控えた80歳以上のドライバーに対し、池袋の事故遺族が記者会見で語った言葉を載せたチラシを6月から送付している。

東京・池袋の交通事故が起きた現場=4月

 県警の担当者は、車がないと生活できない人がいる地方の実情に配慮しつつ、「身体能力を見つめ直す機会にしてほしい」と話す。
 高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えたことによる事故が多発していることから、政府は急加速防止機能を持つ「安全運転サポート車」のみ運転できる限定免許制度などを検討している。(井上真典)

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