ウクライナ「侵攻」と言わせない報道統制か…ロシア検察、ジャーナリスト労組の解散要求

2022年7月12日 20時10分
公聴会で「私は戦争に反対する」と書いたボードを掲げるアレクセイ・ゴリノフ区議=6月21日、モスクワ市裁判所で(AP)

公聴会で「私は戦争に反対する」と書いたボードを掲げるアレクセイ・ゴリノフ区議=6月21日、モスクワ市裁判所で(AP)

 ロシア検察は、国際ジャーナリスト連盟(IFJ)に加盟する「ロシアのジャーナリストとメディア職員の労働組合」(ジャーナリスト労組)の解散を求め、モスクワ市裁判所に申し立てた。大手紙ベドモスチが10日伝えた。「特別軍事作戦」と称するウクライナ侵攻の報道を統制する狙いとみられ、IFJ側は「当局の行動は不当で政治的」と反発している。
 検察は、ジャーナリスト労組の解散を求める理由として「ロシア軍の信用を傷つける行動」を挙げた。一方、労組は「われわれへの干渉は市民の権利を侵し、社会に害を及ぼす」と反論している。裁判所は4日に労組の活動停止を命じ、近く解散させるかどうかを判断する。
 ロシア政府は3月、軍事作戦を「侵攻」や「戦争」と表現することを禁じ、国防省などの発表を基に報道するよう定めており、これまでに150人以上の記者が弾圧を恐れて国外脱出した。労組は報道の自由を掲げ、違法に拘束された記者の支援を行ってきた。組合員は600人以上とされる。
 モスクワ市裁判所は8日にも、軍事作戦を「戦争」と表現して非戦を訴えたモスクワのアレクセイ・ゴリノフ区議に対し、禁錮7年の判決を言い渡している。

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