コロナ感染「急速な増加しばらく続く」 専門家組織が分析 行動制限は「必要という意見なし」
2022年7月13日 20時26分
新型コロナウイルスの感染状況について、厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」は13日の会合で、「急速な増加がしばらく続く」と分析した。要因として、拡大するオミクロン株の亜型「BA.5」の感染力と免疫逃避の力を指摘。ほかに、人々の免疫の低下と夏季休暇による接触機会の増加、換気不足を挙げた。
厚労省によると、全国の1日の新規感染者数は12日時点で約7万6000人で、前週の同じ曜日の2倍を超えた。年代別では、20代以下が約48%を占める。ワクチンの3回目接種率は全人口の約6割から伸び悩む一方、ワクチン接種者と既感染者は時間の経過により、免疫が低下して感染予防効果が下がっている。
国立感染症研究所の推計では、BA.5は8月第1週には感染者の98%に達する。専門家組織座長の脇田隆字・感染研所長は「BA.5の感染力は(現在、主流の)BA.2の1.3倍程度。さらに、これまで感染したりワクチンを打ったりした人の免疫をある程度かいくぐる力がある」と警戒する。
一方で、病床使用率は低水準だとして「行動制限が必要という意見はなかった。感染者数より医療の状況が重要」とし、基本的感染対策の徹底を呼びかけた。(沢田千秋、佐藤航)
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