廃棄予定のおからシュークリームに 川崎市高津の「ten」で発売

2022年7月14日 07時16分

新商品「豆乳おからクッキーシュー」を手にほほ笑む丸山代表=幸区で

 神奈川県川崎市高津区で地元産の食材にこだわったパンやお菓子を「Len」のブランドで製造販売している企業「ten」が十三日、廃棄されるおからを使ったシュークリームを発売した。食品大手キユーピー(東京)と協働し、さくさくの食感も楽しめる健康志向のスイーツに仕上がった。
 新商品「豆乳おからクッキーシュー」は、カスタードと豆乳のクリームをブレンドし、濃厚な味わい。tenの丸山佑樹代表は一年前、市内の豆腐店が大量のおからの処分に困っていると知り「食材として価値があるのに捨てるのはもったいない」と考えたという。
 Lenで一番人気のシュークリームに、栄養価も高いおからを使うことを思い付き開発に着手したが、おからは水分を多く含み、生地のさくさく感が早く失われることが課題だった。そこで活用したのが、国内で生産される卵の一割を扱うキユーピーが、殻の有効活用として生み出した開放特許「カルホープ」だ。
 大企業の開放特許を活用して中小企業の新製品開発などを促進する、川崎市産業振興財団の「知的財産マッチング」で、tenとキユーピーのコラボが実現。卵殻を微細な粉状にしたカルホープは水分を吸収する効果がある。おからを含むシュー皮に使うことで、さくさくの食感が高まる上、時間がたっても食感が持続できるようになった。
 丸山代表は、同財団の三浦淳理事長、キユーピーの加納優子・知的財産室長と幸区の市産業振興会館で開かれた製品発表会に出席。「おからをはじめ、廃棄食材の循環可能性に着目していきたい」と意気込んだ。
 年間販売目標は一万五千〜二万個。一個三百五十円(税抜き)で、溝の口や二子新地のLen三店で販売する。(北條香子)

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