レッドサンズA、深川ジャイアンツ、高島エイトA 全国切符 全日本学童東京都予選

2022年7月14日 08時17分
 ▽東京都軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催▽ペン&カメラ=鈴木秀樹
 夏の全国大会出場を懸けた戦いは11日、決勝と第3代表決定戦が府中市民球場で行われた。3位同士による決定戦は高島エイトA(板橋)が、しらさぎA(江戸川)を破り、悲願の全国切符を手中に。決勝ではレッドサンズA(文京)が深川ジャイアンツ(江東)を下し、第30回大会以来、12年ぶりの優勝を果たした。

◆一進一退の攻防

 2年連続の全国大会出場を決めたレッドサンズAナインが駆け寄り、喜びを爆発させた。
 強力打線を擁する深川ジャイアンツとの決勝は、序盤、一進一退の攻防に。初回に押尾拓馬、藤平拓視、門田英資の連打で2点を先取も、その裏に1点を返され、二回には追いつかれた。三回は1点ずつ。緊迫の展開だ。
 しかし、レッドサンズは四回に竹澤廉三郎と駒形翔太の適時打で3点を加え、一気に流れを引き寄せると、五回にも3点。先発の藤平から四回裏、マウンドを引き継いだ5年生左腕・藤森一生は深川打線を1安打に抑え、ついに歓喜の瞬間を迎えた。

先発、好投したレッドサンズ・藤平

5年生ながら投打でチームを引っ張った藤森

 すでに全国大会出場を決めているチーム同士の対戦となる、今大会の決勝は、ともすれば漫然とした内容になりがちだが、ことしは違った。それはレッドサンズも深川も、この一戦に、全国大会出場とは違った意味でのモチベーションを持っていたからだろう。レッドサンズは深川を、深川はレッドサンズを倒して、東京第1代表を勝ち取ることに意味があったのだ。
 「準決勝後の1週間、とにかく(決勝の戦い方を)考えに考えました。その結果、うちは藤平と藤森のダブルエースでできる限り深川打線を抑え、相手の強力打線を上回る打撃をすることしかないだろうという、シンプルな結論に至ったんです」と門田憲治監督。秋以降、確実にたくましさを増したナインが、その采配に応え、つかんだ金メダル。藤平は「ケガ明けで、感覚はまだ戻りきっていない感じだけど、大丈夫。打率をもっと上げたい」、藤森一生は「先輩たちに負けないピッチングと、バッティングを」と、夏に向け、さらなる成長を期す。
 「去年の全国大会に出た選手も多いので、期待はありますよ」と門田監督。「(初戦敗退に終わった)去年の全国大会の悔しさは覚えています」と青嶋凌駕主将。「ことしはみんなで全国制覇を。その力はあると思っています」と力強くうなずいた。
◆優勝メンバー◆
<10>青嶋凌駕(1)駒形翔太(2)竹澤廉三郎(3)藤平拓視(4)門田英資(5)藤山翔大(6)岡田凛太郎(7)田中輝(8)押尾拓馬(9)植田英新(11)滝晴人(12)新井翔大(13)竹森康喜(14)藤森輝(15)横尾駿(16)小堀裕太(18)藤森一生
▽決勝
レッドサンズA
20133|9
11100|3
深川ジャイアンツ
 (5回時間切れ)
(レ)藤平拓視、藤森一生-駒形翔太
(深)渡辺彪太、川本琉生-坂本信太郎

◆深川ジャイアンツ 打線好調6戦78点

 小作台少年野球クラブ(羽村)との大会初戦を勝ち上がった後、深川の小倉拓也監督がつぶやいた。
 「ここのところ、打線の調子が良いんです。調子が良いというよりは、力がついた、というべきなのかな」
 深川にとっては、これまで積み上げてきた努力が、一気に開花した都大会となった。決勝までの6試合で積み上げた総得点「78」が、その実力を物語る。
 「でも、きょうは打てませんでしたね。別のチームみたいでした」と指揮官。「レッドサンズとは、年末のクリスマスカップで敗れて以来。苦手意識があったのかな。いや、2回、3回に一度でも勝ち越していたら、結果は違ったのかな…」

二回裏1死三塁、深川は2−2からスクイズで勝ち越しを狙うもホームでアウト

 こちらは第3代表の「開催地枠」で出場した、第34回大会以来となる、2度目の全国大会出場となる。「それまでに、細かなところの精度をもう少し、上げたいですね。楽しみではあります」。まだまだ成長中の深川打線。大舞台でどんな輝きを見せてくれるか、こちらも楽しみだ。
◆準優勝メンバー◆
<10>菅原隼(1)渡辺彪太(2)坂本信太郎(3)金子航大(4)石井睦人(5)川本琉生(6)伯航樹(7)所亮輔(8)土田穣(9)髙林怜央(11)妹尾正唯(12)落合次郎(13)皆川峻太朗(14)伊香颯真(15)髙橋雄音(16)酒井智仁(17)岡野圭太朗(18)上村斗藍(19)藤本悠幹(20)辻晃樹

◆高島エイトA 予想外の展開

 残り一枚となった全国大会への切符を勝ち取った高島エイトA。新人戦東京チャンピオンの、しらさぎAとの僅差のゲームを競り勝った。
 2−1のロースコア決着は「まったく予想外でした」と藤井誠一監督。「しらさぎさんは、足を使い得点能力が高い。うちはそれ以上に打って、7点、8点取って勝つんだと、選手たちに話していたんです」
 0−0の4回、しらさぎ・高橋仁主将の本塁打で先制され、その裏に2死から佐藤弘基主将の内野安打と敵失、四球、そして鈴木真夏の適時内野安打と押し出し死球で逆転。守備では「しらさぎの攻撃をイメージして、セカンドの金子(宗樹)君と重ねた練習が生きた」(佐藤主将)というけん制で、相手のチャンスを未然に防いだ。相手のお株を奪う、緻密な野球で勝利を手にしたのだった。

しらさぎは4回表、高橋仁主将の本塁打で先制するも無念の敗戦

 こちらは悲願の全国初出場となる。「まだまだではありますが、秋以降、本当に成長した」と藤井監督。「どんな試合をしてくれるか。ひとつは勝ちたいなあ」。真夏の大舞台では、どんな戦いを見せてくれるだろうか。
◆3位メンバー◆
<10>佐藤弘基(0)金子宗樹(1)國分雄介(2)岩城旺太朗(3)窪田昊介(4)高麗孝佑(5)伊勢亀楓斗(6)高柴実忠(7)田村太一(8)木村祐斗(9)下地景舜(11)保科裕紀(12)長竹豪(12)加藤晋太郎(14)寺田颯佑(15)島畑龍雅(16)小林一気(17)甲斐雄大(18)鈴木真夏
▽代表決定戦
しらさぎA
000100|1
00020x|2
高島エイトA
(し)永山温大−塚本吏琥
(高)佐藤弘基、鈴木真夏−岩城旺太朗
 本塁打 高橋仁(し)
(東京中日スポーツ)

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