箱根の温泉供給停止 宿泊施設の4割、100カ所影響

2019年10月31日 16時00分

台風19号の大雨による土砂崩れで配管が壊れ、温泉供給ができなくなった旅館の浴槽=30日、神奈川県箱根町で

 台風19号で記録的な大雨となった神奈川県箱根町では土砂崩れが相次ぎ、三十日時点で強羅、仙石原地区の宿泊施設約百カ所への温泉供給がストップしている。同町観光協会によると、町内に二百六十五カ所ある宿泊施設の約四割に当たる。復旧には時間がかかり、ホテルや旅館は他の宿から温泉を分けてもらうなど、対応に追われている。
 一日に約三千トンの温泉を供給する会社「箱根温泉供給」によると、大涌谷の源泉地で土砂が崩れ、配管設備などが流失した。十二日から温泉供給が止まり、復旧は十一月以降になる。
 温泉の供給事業を行う箱根登山鉄道も供給を停止した。担当者は「これほどの被害は初めてで驚いている。紅葉シーズンで、温泉も気持ちいい時季になるのに」と落胆を隠さない。
 宿泊施設は他の宿から温泉を分けてもらうほか、温泉成分のない沸かし湯を使うなど対応はさまざまだ。営業休止に追い込まれたケースも出ている。営業を継続しているリゾートホテルの女性従業員は「一日も早く復旧してほしい」と話した。

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