大雨被災の千葉・長柄 2男性死亡現場 浸水想定区域外

2019年10月30日 02時00分
 二十五日の大雨で男性二人が死亡した千葉県長柄(ながら)町で、二カ所の被災現場が、町の洪水ハザードマップの浸水想定区域外だったことが分かった。県や町によると、作成した二〇〇九年当時の大雨の基準に基づく浸水想定のまま更新しておらず、本年度中に見直す予定だった。
 町では二十五日、軽乗用車で避難しようとした八十代男性が水没して死亡。五十代男性も軽乗用車ごと濁流にのまれて死亡した。現場はいずれも、氾濫した町南部を流れる一宮川の近くだったが、浸水想定区域には含まれていなかった。
 五十代男性が死亡した現場付近は数年前にも道路などが冠水したという。近所の会社員野崎和夫さん(67)は「今までの常識が通用しないことを前提に、マップの見直しはもちろん、日ごろから避難の具体的基準を示してほしい」と話す。
 一五年の水防法改正を受け、県は浸水想定区域の指定に用いる大雨の基準を「五十年に一度」から、「想定される最大規模の降雨」に変更。一宮川は本年度中に新たな浸水想定を公表予定だった。
 町は当面、ハザードマップに今回の浸水地点を反映させて対応する。町総務課の担当者は「マップはあくまで目安で、想定を超える被災は今後もあり得る。居住地域にどの程度の危険性があるのかを知ってもらい、早めの避難を心掛けてほしい」と呼び掛けている。 (太田理英子、中谷秀樹)

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