頭文字イニシャルD」タクシー、ドリフトせず安全に運行中 「ハチロク」などイメージのラッピング 渋川市アニメツーリズムの一環

2022年7月20日 07時58分
主人公藤原拓海が乗るツートンカラーの「ハチロク」を模したタクシー=渋川市で

主人公藤原拓海が乗るツートンカラーの「ハチロク」を模したタクシー=渋川市で

 群馬県渋川市伊香保町一帯を主な舞台に、スポーツカーで峠道を高速走行する「走り屋」たちが競う人気漫画「頭文字(イニシャル)D」にちなんだタクシーが、市内で運行している。同市が取り組む「アニメツーリズム推進事業」の一環。主人公が乗るトヨタスプリンタートレノ(通称ハチロク)の外装をあしらった車両など3社の計3台が走る。漫画と異なり、安全運転で来年3月末まで続ける。(池田知之)
 藤原拓海が乗る「ハチロク」をイメージしたタクシーを運行するのは日本中央交通。ハチロクのように白黒のツートンカラーで、ドアに拓海の実家「藤原とうふ店」の文字も入れた。
 漫画やアニメでは、拓海はタイヤを横滑りさせるドリフト走行で峠道のカーブを駆け抜けるが、同社は「ドリフトはせず、安全運転に努める」と道交法順守を誓っている。
 この他、関越交通は作品中に登場する高橋啓介が乗る黄色のマツダRX−7(通称FD)をイメージした車を、群北第一交通は登場人物四人を描いた車を走らせる。
 各社千円以上の乗車で「頭文字D」のオリジナルイラスト入りの記念カードがもらえる。市観光課は「このタクシーに乗り、作中に登場する場所にも訪れ、楽しんでもらえれば」と呼びかけている。
 同市での「頭文字D」の活用は二〇一八年、渋川伊香保温泉観光協会やJTBなどが協力した地域活性化プログラムとして開始。渋川駅前や伊香保温泉街などの計七カ所で、拓海ら登場人物をあしらったカラーのマンホールのふたも設置した。
<頭文字(イニシャル)D> 漫画家しげの秀一さんが1995〜2013年、講談社の青年漫画雑誌「週刊ヤングマガジン」に連載した。榛名山の峠道などをモデルにしたコースで競う走り屋の若者たちの姿を描き、アニメや映画にもなった。主人公が乗る後輪駆動車「トヨタスプリンタートレノ」は車両型式が「AE86」のため「ハチロク」が愛称。作品の影響もあり、ハチロクは若者を中心に人気を集めた。トヨタ自動車は2012年に13年ぶりのスポーツカーを「86(ハチロク)」として販売開始。21年からの2代目となる現行車は「GR86」とした。

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