都心、人が消えた 休業だらけ「仕方ない」

2019年10月13日 02時00分

百貨店には臨時休業と営業時間変更の告知が張り出され、閑散とする銀座=12日午前8時43分、東京・銀座で

 台風19号による鉄道各社の計画運休や店舗の臨時休業で、三連休初日の十二日は、多くの人が行き交うはずの東京の繁華街から人の姿がほとんど消えた。
 JR新宿駅周辺では人はまばらで、軽装の外国人観光客が駅に駆け込んでいく姿が目立った。スターバックスなどのカフェや大型商業施設は軒並み臨時休業で、周辺は静まり返っていた。
 駅近くのベンチで雨宿りをしていた千葉県柏市の二十代の女性は「どうしても外せない用事が十三日にある」と電車でやってきた。
 カプセルホテルのチェックインができる夕方まで時間があるが、「時間をつぶせる場所がどこにもない」と途方に暮れていた。
 成田空港行きなどのバスが出る「バスタ新宿」の待合室では、出張帰りとみられるスーツ姿の会社員や観光客が、本数の少ないバスを、横になりながら待っていた。
 銀座四丁目の交差点にも人の姿はほぼなかった。アップルストアでは入り口に白い土のうが積まれ、レストラン「銀座ライオン」では店内で使われている机やいすで内側からバリケードを作り、浸水に備えていた。
 昼すぎの立川駅も、駅併設の商業施設が台風の影響で休業したこともあり、人影は数えるほど。計画運休を知らせるアナウンスが流れ、駅の案内板を見る人や駅員に運行状況を聞く人がいた。
 立川市内の会社に出勤していた横浜市の会社員根本紀代さん(49)は、「会社は昼前に終わり電車には乗れるが、降りてからが危ないので立川駅近くにホテルを取った。駅のコンビニが開いてると聞いて来たが、閉まっていたので仕方がない」と話した。 (山下葉月、竹谷直子)

冠水した道路で水没した車=12日午後8時47分、世田谷区玉堤で

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