銀座に土のう 東京駅閑散

2019年10月12日 16時00分

臨時休業の店舗入り口には、止水の対策がされていた=12日午前8時6分、東京・銀座で(芹沢純生撮影)

 台風19号が接近した十二日、鉄道各社による計画運休や店舗の休業により、三連休初日で多くの人が行き交うはずの東京都心から人の姿がほとんど消えた。
 同日朝、東京駅丸の内南口付近は、計画運休でごった返した前夜と打って変わり閑散とし、外国人観光客が数人いるばかり。
 近くで雨宿りをしていたビル警備会社の男性(25)はこれから出勤するという。「本当は休みたいけど、四月に入社したばかりで悪い印象を与えたくないので…」と気まずそうに話した。
 銀座四丁目の交差点にも人の姿はほぼなかった。アップルストアでは入り口に白い土のうが積まれ、レストラン「銀座ライオン」では店内で使われている机やいすで内側からバリケードを作り、浸水に備えていた。店舗の扉を、養生テープで目張りをする男性の姿もあった。
 銀座三越では「臨時休業」と書かれた赤いプレートが掲げられていた。その近くで雨宿りをしていた四十代の女性もこれから出勤する。ホテル清掃の仕事で、計画運休で帰れずホテルに泊まったり、延泊を決めた人が多く、仕事に行かなくてはならないという。「人手が必要です。今日出勤する人も結構いるんじゃないかしら」と、雨脚が強まる中、職場に向かっていった。
 JR新宿駅周辺も人はまばらで、軽装の外国人観光客が駅に駆け込んでいく姿が目立った。スターバックスなどのカフェや大型商業施設は軒並み臨時休業で、建物周辺は静まり返っていた。 (山下葉月)

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