LGBT差別冊子配布問題で自民党に内容否定を求める署名5万筆 当事者らが会見「現状を知って」

2022年7月25日 17時37分
署名提出について記者会見するライターの松岡宗嗣さん(左から2人目)ら=東京・永田町の参院議員会館で

署名提出について記者会見するライターの松岡宗嗣さん(左から2人目)ら=東京・永田町の参院議員会館で

 自民党国会議員らが参加した「神道政治連盟国会議員懇談会」で6月、LGBTなど性的少数者への差別を含む冊子が配られた問題で、自民党に内容の否定などを求めるオンライン署名が5万1503筆集まった。署名活動を行ったLGBT当事者らが25日、東京都内で記者会見し、ライターの松岡宗嗣そうしさん(27)は「冊子が政権与党の自民党議員が参加する会合で配られ、差別言説を正当化している点で看過できない」と語った。
 冊子には同性愛について「後天的な精神の障害、または依存症」「回復治療の効果が期待できる」などとするキリスト教学者の講演録が含まれていた。松岡さんらは、自民党に冊子の回収などを求め今月2日から署名活動を展開、25日までに党本部へ郵送した。
 安倍晋三元首相の銃撃事件後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)など宗教と政治の関係が注目されている。松岡さんは「神道政治連盟などと自民党保守派との強いつながりでジェンダー平等や性的マイノリティーの権利が阻害され続けている現状を知ってほしい」と訴えた。
 ジェンダーを巡る政治などに詳しい米モンタナ州立大准教授の山口智美さんは「同性パートナーシップ制度の広がりやLGBT理解増進の法整備などに対する右派によるバッシングは拡大している。具体的な政策課題にどう影響を与えてきたのか追究が必要だ」と話した。(奥野斐)

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