和田誠さん死去 83歳 「週刊文春」表紙40年

2019年10月12日 02時00分
 本の装丁やポスター、映画などさまざまなジャンルで活躍したイラストレーターの和田誠(わだまこと)さんが七日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。八十三歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開く。
 多摩美術大在学中に制作したポスターで日本宣伝美術会賞を受け、卒業後は広告デザイン会社に。たばこ「ハイライト」のデザインで注目を集めた。
 一九六五年創刊の雑誌「話の特集」にはアートディレクターとして参加。週刊誌の表紙に描いた似顔絵などで六九年に文春漫画賞を受賞。七四年には似顔絵集「PEOPLE」で講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受けた。
 七七年から四十年以上にわたって「週刊文春」の表紙を手掛けたほか、星新一さんや丸谷才一さん、つかこうへいさんら数多くの作家、劇作家の本で装丁や挿絵を担当した。
 「麻雀放浪記」(八四年)や「快盗ルビイ」(八八年)などの映画監督としても活躍。落語や演劇の台本、訳詞などもこなし、日本のショービジネスを扱った「ビギン・ザ・ビギン」で日本ノンフィクション賞。エッセーも高い評価を受け、九四年には幅広い業績に対して菊池寛賞が贈られた。
 妻はシャンソン歌手で料理愛好家の平野レミさん。
 二〇〇一年一月から六月、本紙夕刊コラム「放射線」(現・紙つぶて)を執筆していた。

和田誠さんがイラストを手掛けた週刊文春の表紙=和田誠事務所提供

和田さんが監督した映画「快盗ルビイ」のポスター

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