北漁船、水産庁船と衝突 能登半島沖 EEZ内、20人海へ

2019年10月7日 16時00分
 水産庁は七日、午前九時十分ごろに能登半島の北西約三百五十キロの海域で、北朝鮮漁船と同庁の漁業取締船「おおくに」が衝突したと発表した。漁船の乗組員約二十人が海に投げ出され、救助に当たっているという。政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。
 衝突事故が起きたのは日本海の好漁場・大和堆周辺で、日本の排他的経済水域(EEZ)内。水産庁の漁業取締船は自力航行できる状態でけが人はいないとみられ、同庁が情報収集を急いでいる。第九管区海上保安本部によると、北朝鮮漁船は午前九時半ごろ、沈没した。
 水産庁によると、北朝鮮の船はイカ釣り漁船で、大和堆周辺で違法に操業していたとみている。同庁は漁業取締船が漁船に対して、EEZから退去するよう音声で警告している際に衝突したと説明した。衝突の経緯やどのような警告だったかの詳細、漁船の破損状況などは確認中としている。
 海上保安庁の航空機一機、ヘリ一機、巡視船艇三隻、水産庁の船四隻で周辺海域の捜索活動をしている。
 ◇ 
 日本政府高官は七日、水産庁の取締船と北朝鮮の船舶による能登半島沖での衝突について「人命優先で対応している」と語った。衝突の状況に関しては「詳細は分からない」と述べた。

◆北朝鮮船舶とのトラブル

2001年7月 和歌山県沖の紀伊水道で、北朝鮮の貨物船が日本の液化石油ガス(LPG)タンカーと衝突し沈没
   12月 鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で、北朝鮮の工作船が海上保安庁の巡視船と銃撃戦となり沈没。後にロケット砲を積んでいたことが判明
 06年10月 対馬海峡で、北朝鮮の貨物船と日本のイカ釣り漁船が衝突。けが人なし
 17年11月 北海道松前町の無人島に北朝鮮の木造船が漂着。島の施設から発電機などを盗んだ疑いで乗員らが逮捕、強制送還された

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