「拉致家族高齢化 時間との闘い」 横田めぐみさん55歳 弟が早期解決を訴え

2019年10月6日 02時00分

講演で拉致問題の早期解決を訴える横田拓也さん=5日、川崎市中原区で

 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)、写真=が五十五歳の誕生日を迎えた五日、拉致問題への関心を高めようと、川崎市中原区で「拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどい」(同市主催)が開かれた。弟の拓也さん(51)が講演し、「拉致被害者の家族は高齢化し、時間との闘いを強いられている」と早期解決を訴えた。
 拓也さんは、めぐみさんについて「家庭でも話題の中心にいて、明るく勉強が好きな姉だった。(拉致されなければ)高校や大学に行って、家庭を築いていただろう」と悔しそうに語った。「北朝鮮には被害者全員を一括で即時完全帰国させることを求めている。拉致問題の解決がなければ、北朝鮮は明るい未来を描けない」と訴えた。
 拉致問題を担当する内閣府の大塚拓副大臣も出席し「めぐみさんの拉致から四十二年が経過しており、じくじたる思いがある。二〇〇二年に拉致被害者五人が帰国して以降、被害者の帰国が実現していないのは痛恨の極みだ」とあいさつした。
 市内に住む母早紀江さん(83)は欠席した。市によると、体調を崩して昨年四月から入院中の父滋さん(86)の看病を続けており、体力的に厳しいため大事を取った。集会には約二百三十人が参加した。恒例のコンサートでは、会場近くの市立西中原中学校合唱部の約五十人が「赤とんぼ」「椰子(やし)の実」などを合唱した。 (大平樹)

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