高校生が「平和への誓い」読み上げ さいたまで県原爆死没者慰霊式

2022年8月1日 07時10分

平和への誓いを述べる県立熊谷高校の(左から)井上さん、鈴木さん 

 広島、長崎へ投下された原爆で亡くなった人を悼む県原爆死没者慰霊式が三十一日、さいたま市内で開かれた。今年で三十七回目。約百人が黙とう後、慰霊碑に白菊と折り鶴をささげた。式典の様子は動画サイトでも配信された。
 県原爆被害者協議会(しらさぎ会)が主催。会員の高齢化が進む中、若い世代への記憶の継承が課題で、昨年に引き続き、県内の高校生が参加して「原爆平和への誓い」を読み上げた。
 今回は、十一月に広島への修学旅行が控える県立熊谷高校の二年生二人が参加。旅行委員の鈴木雄輝さん(17)と生徒会長の井上晴太さん(16)が「先の大戦では、熊高の校訓でもある『自由と自治』が抑制され、多大な惨禍をもたらした」とし、現在も続くウクライナ侵攻などでも核が使われないよう、戦争反対の声を上げ続けると誓った。十月にはしらさぎ会の会員による校内講演会も予定しているといい、二人は「僕らが被爆者の声を直接聞ける最後の世代。同じ世代が戦火に赴くことの悲惨さを多くの人に広めなければ」と決意を語った。
 同会の田中熙巳(てるみ)名誉会長(90)は「実際に聞いた被爆者の声を、ぜひ自分のものとして伝えてほしい」と期待を託した。(前田朋子)

白菊と折り鶴をささげる参加者ら=さいたま市のさいたま共済会館で


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