NHK会長注意に謝意 元総務省次官の郵政副社長

2019年9月29日 02時00分
 かんぽ生命保険の不正販売問題を報じたNHKの番組を巡り、日本郵政グループから抗議を受けてNHK経営委員会が昨年十月、上田良一NHK会長に厳重注意した問題で、日本郵政の鈴木康雄・上級副社長(元総務省事務次官)が、経営委宛てに対応を感謝する文書を送っていたことが、分かった。NHKへの影響力行使にこだわる日本郵政側の姿勢が、改めて浮き彫りになった。
 関係者によると鈴木氏は昨年十一月、会長への厳重注意について経営委に謝意を伝える文書を送付。NHK執行部によるガバナンス(企業統治)強化の必要性を訴え、経営委に「指導・監督をお願いします」などと求めた。こうした内容は経営委員会で報告されていた。経営委は昨年十月、「ガバナンス強化」の趣旨で上田会長を注意。上田会長は十一月、文書で郵政側に事実上、謝罪した。
 鈴木氏は総務省で、放送行政を所管する部署の責任者などを歴任。郵政側は今月二十六日、NHKへの再三の抗議・申し入れについて「取材・制作現場への圧力を目的としたものではございません」とコメントしている。

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧