ベートーベンの苦悩 今こそ伝えたい ピアニスト・平尾有衣さん 2年ぶり28日、地元・船橋で公演

2022年8月3日 07時25分

ベートーベンの苦悩と現在の世相を重ね合わせた公演を開催する平尾さん=船橋市で

 「どん底で死まで意識しながら、生きようと立ち直ったベートーベン。そんな姿を、暗い世相の今こそ伝えたい」。千葉県船橋市出身のピアニスト平尾有衣さん(30)の船橋公演が二十八日、市内で催される。ステージでは演奏とともに、作曲家らの思いも言葉で伝える平尾さんは、自らの活動を「音のアトリエPiacharm(ピアチャーム)」と呼んでいる。「ピアノ」と「チャーミング」を掛け合わせた。
 平尾さんは東京芸術大大学院を卒業後、ドイツで研さんを積むなどし、現在は東京都内など各地で演奏会を開催している。地元・船橋での公演も予定していたが、コロナ禍のため今回がほぼ二年ぶりとなる。
 テーマは「ベートーベン『再誕』」。べートーベンは三十歳のころ耳が聞こえなくなり、平尾さんは「誰にも打ち明けられず、死のうとして遺書まで書いた。しかし、再び生きようと転換することができた」と説明。その苦悩の時期に作曲したピアノソナタ「月光」「テンペスト」などを約一時間披露する。
 音楽活動のための会社「music&(ミュージックアンド)」を今年四月、船橋市内に設立した平尾さん。コロナ禍やウクライナ戦争などを引き合いに、「暗いニュースが続いていますが、こんな時こそベートーベンの生き様に思いをはせていただければ」と話している。
 船橋公演は、船橋市西船四の一の八、コンサートサロンALKAS(アルカス)で午後一時と同三時半の二回行う。チケットは二千二百円。予約はこちらか、メール=atelier@piacharm.com=で。(保母哲)

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