川崎市立学校での半旗掲揚 共産市議団が市と市教委に判断理由の説明求める 「教育基本法から見ても問題」

2022年8月5日 07時27分

市と市教委側に申し入れ書を手渡す宗田裕之団長(右から3人目)ら=市役所で(共産党市議団提供)

 川崎市教育委員会が安倍晋三元首相の葬儀に合わせて、全市立学校に国旗の半旗掲揚を依頼していたことを巡り、共産党市議団は三日、市と市教委に説明と改善を求める申し入れを行った。
 申し入れ書は福田紀彦市長と小田嶋満教育長宛て。市に規定がなく、首相経験者の葬儀の際に半旗を掲揚した前例もない中で依頼したことについて「政治的活動を禁じた教育基本法から見ても大きな問題」と指摘した。
 また学校に半旗を掲揚することは児童生徒の思想・良心の自由を踏みにじることになりかねないとして、「本来ならば総務企画局からの依頼文書を受け取っても、教育委員会が憲法上の問題と認識して、学校には通知を送らないと自律的に判断すべきだった」と問題視した。その上で、今回の経過と判断の理由を公表すること、今回の対応を検証して今後の改善方針を明らかにすることを市と市教委に要望した。
 市教委は依頼を受けて半旗を掲揚した学校数は不明としている。申し入れを行った宗田裕之団長は「学校側が行政の通達に従ったかという圧力と受け取られかねない」とし、半旗を掲揚した学校数の調査は求めない方針を示した。(北條香子)

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