LINEや電話で「悩み」伝えて 埼玉県がLGBTQ相談窓口開設 きょうから

2022年8月6日 07時27分

埼玉県が6日から開設する「にじいろ県民相談」

 性的少数者(LGBTQ)やその家族らが抱える悩みについて、電話やLINE(ライン)で相談に応じる埼玉県の専門窓口「にじいろ県民相談」が、六日に開設される。差別や偏見を受けながらも周囲に相談できずにいる性的少数者が多く、県は「ぜひ利用してほしい」としている。(杉原雄介)
 相談は無料で一回につき一時間ほど。匿名でも受け付ける。「自分がLGBTQ当事者なのかよく分からない」「LGBTQが理由でハラスメントを受けている」「家族、友人が性自認や性的指向で悩んでいるようだ」などの相談に、臨床発達心理士や精神保健福祉士らが対応する。内容によっては問題解決に向けた専門機関や、性的少数者の団体も紹介するとしている。
 二〇二〇年の県の調査によると、自身が性的少数者にあたると回答した県民は全体の3・3%。うち「不快な冗談、からかいを受けた」と答えたのは82・1%、「死ねたらと思った、自死の可能性を考えた」は65・8%に上った。「誰に相談したらよいか分からなかった経験がある」も32・1%で、性的少数者が孤独に苦しんでいる実態が浮き彫りとなった。

◆人権・男女共同参画課担当 「少しでも自分らしく生活を」

 県は七月、性自認や性的指向を理由とした差別的取り扱いの禁止などを明記した「性の多様性を尊重した社会づくり条例」を施行し、LGBTQへの理解増進を図っている。人権・男女共同参画課の担当者は「相談を通じて、性的少数者が自分らしく生きられることに少しでも役立ちたい」と語る。
 対象は県内に在住や通学、通勤している人で、受け付けは年末年始を除く毎週土曜日の午後六〜十時。電話での相談は=電0570(022)282=へ。ラインは、県ホームページの「にじいろ県民相談」コーナーにあるQRコードやURLなどからアクセスできる。
 また、県は人権をテーマにしたサイト「ヒューマンフェスタオンライン」を開設。九月三十日までの間、LGBTQなどについて学べるクイズや、有名人が多様性の大切さを伝える動画を配信する。

LGBTQなどについて学べるヒューマンフェスタオンラインのサイト


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