広島原爆投下から77年「全ての核のボタンを無用のものに」 松井市長が平和記念式典で核兵器廃絶を訴え

2022年8月6日 12時31分
被爆から77年の「原爆の日」を迎えた広島市。原爆投下時刻に合わせて多くの人たちが犠牲者を悼み、黙とうした。手前は原爆ドーム=6日午前8時15分

被爆から77年の「原爆の日」を迎えた広島市。原爆投下時刻に合わせて多くの人たちが犠牲者を悼み、黙とうした。手前は原爆ドーム=6日午前8時15分

 広島は6日、米軍による原爆投下から77年の「原爆の日」を迎え、広島市の平和記念公園で午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。核保有国ロシアによるウクライナ侵攻のさなかの開催となり、松井一実市長は平和宣言で、核抑止力を支持する考えが勢いを増していると指摘し「一刻も早く全ての核のボタンを無用のものにしなくてはならない」と核兵器廃絶を訴えた。
 日本政府に対しては、米ニューヨークで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で核保有国と非保有国の橋渡し役となるよう訴えた。核兵器禁止条約の早期批准も求めた。来年5月に広島で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席する各国代表にも核廃絶を呼びかけた。
 式典では、岸田文雄首相が「核兵器のない世界への機運が後退していると言われる今こそ、惨禍を繰り返してはならないと世界に訴える」とあいさつした。非核三原則の堅持を表明し、NPTの維持・強化を訴えたが、核禁条約への言及はなかった。
 半面、初参加したグテレス国連事務総長はあいさつで、第1回締約国会議が開かれた核禁条約にも言及し「希望の兆しはある」と強調。核保有国に対しては「核の先制不使用」の約束を求めた。(共同)

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