ロシア軍占領のザポロジエ原発で火災か ウクライナとロシア双方「相手が攻撃」と主張

2022年8月6日 21時14分
5月、ロシア軍支配下にあるザポロジエ原発のエリア(AP)

5月、ロシア軍支配下にあるザポロジエ原発のエリア(AP)

 ウクライナ国営の原子力企業エネルゴアトムは5日、ロシア軍が占領を続ける欧州最大級のザポロジエ原発の送電線が、ロシア軍の砲撃によって損傷するなど被害を受けていると発表した。放射線量の上昇は観測されていないという。
 エネルゴアトムによると、原発の変電所にも攻撃があり、一部地区が停電になった。ウクライナのゼレンスキー大統領は「(一連の攻撃は)ロシアの原子力産業に対して制裁を科す理由になる」と強く抗議した。
 一方、タス通信によると、ロシアがザポロジエ州を占領するために設置した行政組織は、ウクライナ軍が原発の敷地を攻撃したと主張。火災が発生して2本の電線が断絶し、発電に支障が出ていると説明した。
 AP通信によると、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長はこれに先立ち、ザポロジエ原発で安全に関する多くのルールが無視されているとの懸念を表明していた。事故予防のためにIAEAから専門家を派遣し、ロシアとウクライナ双方が緊急に協議する必要があるとも語った。
 ロシア政府はザポロジエ原発を占拠後、ウクライナに対し、原発から供給される電力の代金を支払うよう要求。ウクライナ政府はこれを拒否する一方、ロシア軍が同原発を軍事拠点にしていると非難している。

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