欧米自動車2社 統合交渉 世界4位規模に

2019年10月30日 16時00分
 【ワシントン=白石亘】米紙ウォールストリート・ジャーナルは二十九日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とプジョーなどを傘下に持つ仏自動車グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)が経営統合に向け、交渉を進めていると報じた。実現すれば世界四位の自動車グループが誕生する。
 同紙が関係者の話として伝えたところでは、株式交換による対等合併が検討されている。ただ交渉の行方は流動的で、最終合意に至る保証はないとされる。
 両社の二〇一八年の世界販売台数を合算すると八百七十一万台となり、米ゼネラル・モーターズ(GM)の八百三十八万台を上回る。世界首位の独フォルクスワーゲン(VW)、日産自動車・仏ルノー・三菱自動車の三社連合、トヨタ自動車グループに次いで、第四位の規模となる。
 FCAは今年春、ルノーとの経営統合を模索したが、大株主の仏政府やルノーと連合を組む日産の支持が得られず、破談した経緯がある。
 自動車業界では、電気自動車(EV)や自動運転など次世代技術の開発にかかる巨額の投資負担を分担しようと、提携先を探す動きが活発になっている。
<フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)> 自動車大手のイタリア・フィアットと米クライスラーをルーツとした企業。フィアットがクライスラーを2014年に完全子会社化した。高級車のマセラティ、アルファロメオのほか、スポーツタイプ多目的車(SUV)のジープといったブランドを抱える。18年の世界販売台数は484万台。
<グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)> フランスのプジョーとシトロエンが1976年に経営統合して誕生した自動車メーカー。2016年に現社名に変更した。プジョーやシトロエン、オペルといったブランドを抱える。18年の世界販売台数は387万台。 (共同)

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