台東の厳念寺 13日から供養祭 短冊を募集中 → 愚痴を気軽に吐き出して

2022年8月7日 07時07分

「愚痴を言うのは悪いことじゃない。日常の糧になることもある」と愚痴短冊を募集する厳念寺副住職の菅原さん=台東区の厳念寺で

 長引く新型コロナ禍や物価高で募る不満、もやもやした気持ちが書かれた短冊を展示して供養する「愚痴供養祭」が十三日から、東京都台東区寿一の厳念寺(ごんねんじ)で行われる。寺では愚痴を書いた短冊を募集中で、副住職の菅原耀(よう)さん(31)は「気軽に愚痴を吐き出してほしい」と話す。十六日まで。 
 「コロナさん 第何波まで居座るつもり?」「早く神輿(みこし)を担ぎたい」。コロナ下での生活制限や経済の悪化でたまったストレスを吐き出せる場所を作ろうと、菅原さんが昨夏に初めて企画した愚痴供養祭。二回目の今回も多くの人が愚痴短冊を寄せてくれている。
 コロナへの直接的な愚痴や、感染対策で祭りの神輿を担げない現状への嘆きがある一方、続かないダイエット、勉強しない子どもに対するものなど日常の愚痴もある。
 昨年は二百人から「飲み会がなくて人との出会いがない」「家族に自分の気持ちが分かってもらえない」などの愚痴が寄せられた。「コロナ禍で広がった物理的な距離や心の距離への愚痴が多かった」と菅原さん。寄せられた愚痴短冊は本堂に展示して、その後にお焚(た)き上げした。
 菅原さんによると、昨年は展示された愚痴に共感し癒やされたという人もいて「書き手と見た人の気持ちのやりとりができた」とその意義を語る。「愚痴を書き、すっきりしたり気持ちを整理したりする機会になれば」
 愚痴短冊は最終日の十六日まで受け付ける。期間中の午前七時から午後九時まで、本堂と境内に短冊を展示。来場者の投票で「愚痴大賞」を決めて後日、寺のホームページなどで紹介する。任意の短冊代は区内で子育て支援を展開するNPO法人のフードパントリーに寄付する。問い合わせは、厳念寺=電03(3844)9383=へ。(西川正志)

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