人工雪で灼熱の五輪会場を冷やせ! 300キロ分のかき氷を降らす大実験

2019年9月13日 11時16分

真夏に「雪」が降ってきた! 暑さ対策の人工雪を体験する関係者ら(写真はすべて、東京臨海部の海の森水上競技場で)

 人工雪で暑さをしのげるか―。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は十三日午前、カヌーやボート競技が行われる海の森水上競技場(東京臨海部)の観客席に降雪機で人工雪を降らせ、暑さ対策になるかどうかの実験を行った。

トラックに積んだ人工降雪機から、客席に「雪」を降らせた。2トン分の氷を積むことができるという

 降雪機はトラック型で、氷を砕いて雪として放出する。普段は映画やCMの撮影などに使われるという。海の森水上競技場ではこの日、観客を入れない形でカヌー・スプリントのテスト大会が開かれており、組織委のスタッフやメディア関係者らが屋根のない観客席に着席。午前十時十分から氷三百キロを使ってかき氷のような人工雪を五分間降らせ、暑さ対策になるかどうかを体感した。

勢いよく吹き出す「雪」

 曇り空で気温は二五度程度。降雪機一台で観客席の一部に降らせたが、気温は下がらなかったという。さらに雪が風に流され、溶けると衣服や席がぬれるという側面も。組織委の担当者は「暑さ対策でできることはすべて試すということで実験した。空気を冷やす効果より、楽しむイベントとして使えるかもしれない」と話した。
 組織委は効果などを検証して、ほかの会場も含めて導入を検討する。国内のスポーツ大会で暑さ対策として人工雪を使うのは初めてという。(森川清志)

関連キーワード

PR情報

社会の最新ニュース

記事一覧