筋肉増強剤で肝障害 厚労省調査、規制も検討

2019年9月5日 16時00分
 筋肉の増強目的で使われている「アナボリックステロイド」による健康被害が相次いでいるとして、厚生労働省が利用実態の調査を始めたことが分かった。インターネットで購入されることが多く、重い肝機能障害になったとの報告もある。深刻な影響が確認されれば、輸入を規制する方針。
 厚労省によると、アナボリックステロイドは骨粗しょう症の治療に用いられ、胃炎や吐血、けいれんなどの副作用がある。治療で使う場合は医師の処方が必要だが、個人輸入する場合は不要。筋肉増強などの目的でサイトで簡単に入手できる状況になっている。
 厚労省は七月から、入手経路や利用状況の調査を開始。ネットで購入できるサプリメントなどの成分を分析し、実際にアナボリックステロイドが含まれていないか確認を進めている。
 国内の医療機関からは昨年、アナボリックステロイドを筋肉増強目的で使用した男性が重い肝機能障害となった事例が報告された。消費者庁にも、成分を含んだとみられる健康食品を飲んだ人から下痢やアレルギー症状の被害相談が寄せられている。死亡事例の報告はないという。

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