次世代カミオカンデ建設へ 岐阜・飛騨に 20年代の稼働目指す

2019年8月22日 02時00分

「ハイパーカミオカンデ」の完成予想図=ハイパーカミオカンデ研究グループ提供

 文部科学省は、素粒子ニュートリノの観測を通じて宇宙の謎に迫る次世代観測装置「ハイパーカミオカンデ」を岐阜県飛騨市に建設する方針を固めた。建設費用の一部を来年度予算の概算要求に盛り込む。
 ハイパーカミオカンデは、同市にあるスーパーカミオカンデの後継機。宇宙から飛んできたニュートリノが水と反応して発する光を、壁に取り付けた約四万個のセンサーで捉える。設備は飛騨市の地下六百五十メートルで、直径七十四メートル、深さ六十メートルの巨大な円筒形の水槽を据え付ける。二〇二〇年代後半の観測開始を目指している。
 東大は、次世代装置ではスーパーカミオカンデの百年分のデータを十年で得られるようになるとしている。超新星爆発によって重い元素が作られる過程の解明や、世界初の陽子崩壊の発見などを目指す。
 六百七十五億円という巨額の建設費が懸念材料だが、見直しを進めるほか、海外の研究機関からの分担金を求めるなどして圧縮する方向だ。

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