高校生23人が核廃絶へ熱弁 国連訪問の平和大使「原爆の記憶、今につなげて」

2019年8月21日 02時00分

20日、国連欧州本部の軍縮部で演説する高校生平和大使=ジュネーブで(共同)

 【ジュネーブ=共同】核廃絶を訴える「高校生平和大使」が二十日、スイス西部ジュネーブの国連欧州本部の軍縮部を訪問した。約一年かけて集めた二十一万筆以上の反核署名の目録を提出し、過去最多の二十三人の平和大使全員が、軍縮会議の事務取りまとめを担うカスパーセン部長らを前に演説した。
 平和大使らは二〇一四年から三年連続で本会議場での演説を行ったが、一七年には政府代表団以外の参加が認められていない規則を根拠に中国が反対するなどし、その後は見送られている。
 広島大付属高二年の松田小春さん(16)は、被爆者が減り記憶が風化した時に「核兵器の使用を真っ向から否定し、阻止しようとする人が何人いるでしょうか」と述べ、危機感をあらわにした。東日本大震災で被災した岩手県立花巻南高二年の佐藤優水さん(16)は、原爆が過去の記憶となってしまっているのではないかとの憂慮から「昔話ではなく、今にもつながることとして考えることが大切だ」と話した。
 カスパーセン氏は、戦災や震災を知らない世代が増えれば「経験を伝えていくことが肝要だ」と、平和大使の活動を称賛した。

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