交通乱れ Uターン困った 台風10号直撃

2019年8月15日 16時00分

全面運休となりシャッターで封鎖されたJR広島駅の改札=15日午前

 台風10号が接近した十五日、山陽新幹線の新大阪-小倉間が終日運転を見合わせる「計画運休」となるなど、各地の交通網に大きな影響が出た。空の便でも欠航が相次いだ。
 JR各社によると、山陽新幹線の小倉-博多間は一時間に一本程度の運転にとどめた。東海道新幹線は山陽新幹線との直通運転を取りやめ、上下計五十五本を運休に。十六、十七両日、のぞみの追加臨時列車計十本を運行する。
 九州新幹線は本数を始発から減らし、山陽新幹線との直通運転は取りやめた。
 空の便に影響も。日航は百八十七便を欠航、全日空も二百七十便の欠航を決めた。
 高速道路は、神戸淡路鳴門自動車道の洲本-鳴門と瀬戸中央自動車道の児島-坂出、東九州自動車道の一部区間などが通行止めとなった。
 ◇ 
 台風10号による十五日の交通の乱れは、お盆のUターンラッシュを直撃した。荷物を抱える帰省客や観光客で主要駅は混雑し、「計画が崩れた」と困惑する人も。雨や風が次第に強まる中、昨年の西日本豪雨で被害が出た地域の住民らは早めの警戒に余念がなかった。
 JR新大阪駅では、東京方面への新幹線の乗車券を求める人たちが窓口で行列を作った。東京都の会社員片山智裕さん(38)は、日程を一日早く繰り上げて東京に帰ることにした。「二日間の大阪での用事を一日で済ませたから大変だった」
 新幹線と在来線が始発から運休したJR広島駅では、家族と来日したフランス人のシルバン・シュウさん(54)が「十六日に飛行機に乗るため大阪に行く予定だった。航空券の変更も考えなければ」と途方に暮れていた。
 運休した新幹線の切符の払い戻しを求める客が詰め掛けたJR博多駅。家族旅行中の兵庫県西宮市の会社員田平浩二さん(51)は「飛行機が欠航になり、新幹線とバスで宮崎に向かう。旅行計画が崩れた」と大きな荷物を抱えながら話した。
 昨年七月の西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区で全壊判定の自宅をリフォームして暮らす石井邦子さん(61)は「不安でなかなか寝付けなかった」とため息をついた。

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