自殺、同じ中学で2年続く 所沢市教委、学校調査へ

2019年7月30日 02時00分
 埼玉県所沢市教育委員会は二十九日、昨年七月に市立中学一年の男子生徒が自殺し、同八月に第三者委員会を設置して経緯を調べていると発表した。この中学では二年前にも生徒が自殺し、今月には二年男子生徒が同級生を殺害したとして家裁送致された。市教委は、学校に何らかの問題がないかも含め、調査するとしている。 (加藤木信夫)
 市教委によると、一年男子生徒は昨年七月十七日午前八時すぎ、高層住宅から転落し病院で死亡が確認された。第三者委が今年三月までにまとめた中間報告では、担任だった三十代の女性教諭の指導について「生徒と同じ立場で泣いたり怒ったりする幼さがある」との指摘があったが「自殺との因果関係は不明」としている。第三者委の中間報告では、同級生らへのアンケートや聞き取りの結果、いじめは確認できず、家庭にも原因はないとした。
 公表の遅れについて、市教委は当初、遺族から「大ごとにしないでほしい」と言われ「公表してほしくないと解釈した」と説明。今月、遺族から「(市教委の)認識は間違っている。家族に問題があったかのような誤った情報が流れているので、正しい情報を伝えてほしい」と要請されたとした。
 この中学は、今月五日に二年の男子生徒が殺害された事件の被害者と逮捕された同級生の少年=二十六日に家裁送致=も通っていて、市教委が第三者委を設けていじめの有無などを調べる方針。二〇一七年にも自殺した生徒がいたといい、その経緯も調べている。
 市教委は「当該校に何らかの問題があるのではないかとの認識を踏まえ、調査しなければと強く思っている」としている。

関連キーワード

PR情報