小惑星、地球とニアミス 25日、前日まで観測できず

2019年7月30日 02時00分
 直径約百三十メートルの小惑星が二十五日に地球の近くを通過していたことが二十九日分かった。地球に衝突する恐れがある天体を監視する研究者らの団体、日本スペースガード協会によると、もし地球に衝突していれば東京都と同規模の範囲を壊滅させるほどの大きさ。通過前日の二十四日に初めて見つかり、関係者を驚かせた。
 米紙ワシントン・ポストによると時速八万六千キロで通過するのを、米国とブラジルの天文学者らが発見した。国際天文学連合(IAU)によると、「2019OK」と名付けられたこの小惑星は、地球から約七万二千キロ離れた場所を通過。月との距離の五分の一ほどで、天文学的にはニアミスだった。
 地球衝突が懸念される天体は「地球近傍天体」と呼ばれ、各国の天文台などが監視している。日本スペースガード協会の浅見敦夫副理事長は「直径百メートル程度だとかなり地球に接近しないと見えないことがある」と話す。今年に入って地球から同じくらいの距離を通過した小惑星は六個。今回はその中で最も大きかった。通過による地球への影響はないという。
 小惑星は、金星よりも内側や火星よりも遠くを通る大きな楕円(だえん)を描きながら太陽の周りを回っているとみられる。一九〇八年に直径約六十メートルの隕石(いんせき)がロシア・シベリアに落下した「ツングースカ大爆発」では東京二十三区と同じくらいの広さで被害が出た。

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