市川市長、「高額だ」批判受け 公用車テスラ2台目は我慢

2019年7月17日 16時00分

千葉県市川市が導入したテスラ「モデルX」。後部ドアは上下に開閉し、「ファルコンウイング」と呼ばれる=同市役所で

 千葉県市川市が市長と副市長の公用車に、米電気自動車(EV)メーカー・テスラの車二台をリース契約すると決めたところ、市民らから「高額だ」との批判が相次ぎ、村越祐民(ひろたみ)市長は十七日の記者会見で、うち一台の入札を延期する方針を明かした。既に一台を導入しており、村越市長は前の車のリース料との差に相当する月額約八万五千円を、自分の給料から減額することにしている。 (保母哲)
 市は環境保護施策のPRなどとして、市長用にセダンの「モデルS」を九月から導入する計画だったが、七月末以降に予定していた入札を延期する。副市長用のスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」は六月六日に入札を行い、七月初旬に導入した。
 市議の一部が「導入計画を何も知らされていない」と反発。毎月のリース料が前の車の一台約六万円(税込み)から、約十四万三千円(同)と二倍以上になったことなどから、市議会は六月二十七日、導入見直しを決議していた。
 市によると、市民らから六月以降、これまで計約七百件の意見が市に寄せられ、約九割が「導入反対」という。村越市長の減給はモデルXのリース期間と同じ八年間を予定している。
 村越市長は会見で、二台目の延期について「市の先進的な取り組みの一つとしてテスラ車を導入したが、車両価格のみが注目されてしまった。冷静な議論をしたい」などと説明した。これまでの公用車はいずれもリース契約の国産ハイブリッド車。市によると、国内で首長の公用車にテスラを導入したのは初めて。車両価格はモデルXが千百十万円(税込み)、モデルS(同)が千二十万円としている。
<テスラ社> 2003年創業の電気自動車メーカー。本社は米カリフォルニア州。08年にスポーツカー「ロードスター」を発売したのに続き、「モデルS」「モデルX」を、17年には低価格の新型セダン「モデル3」の生産を始めた。自動運転技術や蓄電池なども開発している。最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、宇宙ビジネスを手掛ける米社「スペースX」のCEOでもある。

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